はてなブックマーク > asahi.com:橋下氏「府債発行認めない」 人件費カットの可能性も - 政治
大阪府知事選で初当選したタレントで弁護士の橋下徹氏(38)は28日未明、朝日新聞社のインタビューに応じ、「赤字隠し」のための借り換え債の発行だけでなく、一般会計の府債発行を基本的に認めない方針を明らかにした。府は毎年2000億円を超える府債を発行して歳入に充てており、抜本的な予算の見直しが必要になる。歳入不足に対応するため、職員の人件費カットに踏み切る可能性も示した。
大阪府の歳入歳出
府は財政再建団体への転落回避のため、04年度から今年度までの4年間で、3500億円の府債を余計に借り換え、返済を先送りして赤字額を少なく見せかけていたことが発覚している。
橋下氏は今後も返済先送りを続けるかどうかについて「基本は認めません」と明言。借り換え割合を総務省の通知で認められる58%とし、それ以上の借り換えを認めない考えを示した。府は08年度以降も毎年900億~500億円を余計に借り換える予定だが、これが認められないと赤字の圧縮ができず、同額の歳出削減が不可欠になる。
橋下氏はさらに、必要な建設事業などを除き、「府債の発行は基本的に認めない。収入の範囲でやってもらう」と述べ、税収や地方交付税などの範囲内で予算編成に取り組むよう担当者に指示する考えを明らかにした。
府は今年度の3兆2600億円の歳入のうち、2300億円を府債発行でまかなっている。来年度以降も1700億円の発行を見込む方針。ただ、橋下氏は歳出削減ができなければ「人件費を削ってもらうしかない」と職員給与のカットに踏み切る考えも示した。
警察官や教職員も含めた今年度当初予算の人件費は9300億円。1割カットしても府債発行額の半分にもならず、私学助成や医療費助成も含めた大幅な予算の見直しが必要になる。
橋下氏はこうした財政再建策について「それを言い続けて選挙に通った。職員も選挙の重さを感じてもらわないといけない」と強調。マニフェストに掲げた出産・子育て支援策などは「もちろんやる。足りなければ人件費を削ってもらう。それが選挙だ」と語った。
ただ、08年度当初予算案での実施は2月議会までに時間がないことから「不可能」とし、来年度中の補正予算で対応する考えを示した。
副知事人事については外部登用も含めて「まったくの白紙」とし、「まずは現職の副知事さんと話がしたい」と述べた。
...
asahi.com:橋下氏「府債発行認めない」 人件費カットの可能性も - 政治
※ はてなブックマークは無料のソーシャルブックマークサービスです。はてなにログインすると、このページにコメントしたりブックマークしたりすることができます。
(5 +1)