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kotoriko先生の検索結果1 - 40 件 / 49件

kotoriko先生に関するエントリは49件あります。 book歴史 などが関連タグです。 人気エントリには 『無名の新人が書いた地味な分野の本に、ありえないほど長いタイトルをつけて売ろうとした人文書出版社の話』などがあります。
  • 無名の新人が書いた地味な分野の本に、ありえないほど長いタイトルをつけて売ろうとした人文書出版社の話

    ある日、いつものようにツイッターを立ち上げてタイムラインをぼんやり眺めていたら、なんだかとてつもなく長いタイトルの本についてのツイートが流れてきた。発信者はその本の版元の編集者で、題名は『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』――カギカッコを含めて60文字もある。ただ長いだけではない。一つひとつの言葉に見覚えはあるが、そのつながりがよくわからない。いったい「舞姫」と「アフリカ人」がどうつながるんだろう? タイトルだけではまったく内容の想像がつかないので、書店にでかけたときに立ち読みをしてみた。思ったより、ちゃんとしてる――というのも変だが、そう感じた。なにしろ版元はあの柏書房である。私はアルベルト・マングェルの『読書の歴史 あるいは読者の歴史』やアレッサンドロ・マルツォ・マーニョの『そのとき、本が生まれた』

      無名の新人が書いた地味な分野の本に、ありえないほど長いタイトルをつけて売ろうとした人文書出版社の話
    • 明治の若者たちはいかに無銭旅行を成功させたのか - 山下泰平の趣味の方法

      この記事では明治時代の若者たちがいかにして無銭旅行を成功させたのか、その手法を中心に2万文字かけて解説している。 無銭旅行があった 無銭旅行とはなにか 若者たちは無茶をする 短期間だから無銭旅行ができた 人を殴ったり投げたりしたので無銭旅行ができた 普通にお金を使って旅行をした その辺の野菜や動物を食って旅行をした コミュニティーの親分を殴り倒して旅行をした 無銭旅行したと言い張った 嘘をついて他人に迷惑をかけて旅行した 働きながら旅行をした 丈夫だから普通に無銭旅行ができた 中学生は仲間だという荒い戦略で失敗しながら旅行をした 早めに失敗したから死なずに済んだ 普通に強盗をして逮捕された 慎重な無銭旅行 失敗した人々の末路 行商をしながら旅行をした 雑誌で知り合いを作っておいて旅行をした 彼らはどこにたどり着いたのか たとえそれが幻想であったとしても 無銭旅行があった 明治の二十年あたり

        明治の若者たちはいかに無銭旅行を成功させたのか - 山下泰平の趣味の方法
      • 文章力を上げる方法 - 山下泰平の趣味の方法

        文章力を上げるための一番効率が良い行動は、大学入試で求められる程度の小論文を書くためのトレーニングを受けることだと思う。小論文対策は需要があるので、それなりのコストをかけて作られている。良いものがあるんだからそれを使えばいいわけで、意味の分からない方法で文章力上げようとする必要はない。 はっきりいって、大学入試で求められる程度の小論文を書ける以上の文章力を求められることは、普通に生きてたらほとんどない。かなり社会的な地位がある人でも、ずっとそのくらいの技術でやってることすらある。 大学入試対策の小論文通信講座的なものはわりとあるので、それを受講したらいい。どの通信講座が良いのかはよく分からない。長く続いているサービスで普遍的な内容なら、どれでも一定以上の水準は満たしているはずなので、好みで選んだらいい。どっちかっていうと理系のやつのが良いかもしれないけど、内容を知らないからはっきりしたこと

          文章力を上げる方法 - 山下泰平の趣味の方法
        • ゴールデンカムイの不死身の杉元と明治の不死身キャラの類似性とその進化について - 山下泰平の趣味の方法

          ゴールデンカムイが完結した。せっかくなので全部読んだ。主人公がやたらに「俺は不死身の杉元だ!!」と叫ぶのを読むうちに、そういえば明治時代にも不死身キャラがいたなと思い出し、少し似ているところがあるなと、軽い気持で書き出したのがこの記事なのだが、またもや18000文字くらいになってしまった。これでもかなりはしょった所があるので、詳しいことが知りたい人は、途中で紹介している私の本を読んでいただければ幸いである。 令和の不死身、明治の不死身 昔の不死身キャラたち 理屈の世界における不死身 盗作される粂平内 平内の不死身の活かしかた 明治のパワーインフレ さらなる不死身キャラの登場 創作者たちの善意は続く 令和の不死身、明治の不死身 ゴールデンカムイが面白かった。 ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:野田サトル集英社Amazon 面白い作品は、多くの人から愛され

            ゴールデンカムイの不死身の杉元と明治の不死身キャラの類似性とその進化について - 山下泰平の趣味の方法
          • あまり読まない人が古典だけを読むのは最高に面白くて効率がいいと思う理由を長々と解説する|山下泰平

            そういう人ではあるけれど、日常生活を送る上で実用的かつ頻繁に活用している考え方は100冊分くらいかなと思う。 それは習得した資格などではなく、もっと抽象的なもので、個別の事例に対処するというよりは、もう少し普遍的でだいたいの場所で使うことができる。例えば「技術は知識で生れるものだから、これをするためにあれを学んでおこう」だとか、「これはなにも生み出さないものだけど、美しいから知っておこう」だとか、そういった感じである。 ものすごく役立つというわけではないけれど、仕事や日常生活のそこかしこで、そういった考え方を使っていて、広くて長い目で見ると正しい決断をするために活用できていると思う。 私が多用している情報、あるいは考え方のほとんどは古典から学んだものだ。もちろん他ジャンルの考え方も使ってはいるが、割合としては3割くらいだろうか、とにかく大昔に古典を乱読しておいて良かったとは思っている。 そ

              あまり読まない人が古典だけを読むのは最高に面白くて効率がいいと思う理由を長々と解説する|山下泰平
            • コロナに関する政策に竹槍で B29 を爆破するみたいな話だ的な批判をすることについて - 山下泰平の趣味の方法

              間違った例えは止めよう コロナに関する政策に、竹槍で B29 を爆破みたいな話だ的な批判をたまにみるようになってきた。私もわりと子供の頃に、戦時中ヤケクソになった日本人は竹槍で B29 をブッ壊そうとしていたといった話を聞いたことがある。その時はへーって思ってわけだけど、最近になって戦中戦後の新聞を読むうち、あれって嘘だったんじゃないのかなと感じるようになってきた。そんなわけで自分で少し調べてみたら、やっぱりこれは有り得ないような話だなといった感じだった。実は先に調べている人たちは沢山いて、ググったら結論はすぐに出るんだけど、ここでは私が調べたことについて記録しておく。 そもそも私は明治の文化を調べていて、かって日本人は合理的、科学的に考え行動しようとしていたことを知っていた。これについては本にしてまとめたので、興味がある人は読んでみてください。 簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな最

                コロナに関する政策に竹槍で B29 を爆破するみたいな話だ的な批判をすることについて - 山下泰平の趣味の方法
              • 手っ取り早く能力をあげてもらう方法 - 山下泰平の趣味の方法

                一緒に働く人の能力が上がると、自分の仕事が減って疲れなくなるという効果がある。だから職場で一緒に働く人の能力が、手っ取り早く上がる方法があると便利だと思う。一番良いのは能力の高い人しかいない職場に行くことだけど、人によって色々な事情があるんで仕方ないこともあるって感じである。 とにかく人の能力が上がるといいねえってことで、パソコンを使う仕事の場合だけど、私はこういうことをしている。 読む速度を上げる キーボード入力の速度を上げる 検索できるようになる パソコンを使う仕事なんだから、基本的に全てができるっていう前提なんだけど、できない人がいるのもまた事実ではある。こういうことは別に難しいことでもなく、ちょっとやったらできるようになる。読んで調べて書くのはどんな仕事でもすることなので、そこが早くなると能力が上がったように見えるというか、実質的に能力が上がったようなものだと思う。人の処理能力が上

                  手っ取り早く能力をあげてもらう方法 - 山下泰平の趣味の方法
                • 明治・大正の人々によるキリスト教に対する誤解を紹介する - 山下泰平の趣味の方法

                  明治や大正の人々の中には、完璧に間違っている目的でキリスト教に入信しようとする者たちがいた。 キリスト教に限らず情報量が少ないと誤解や勘違いをしてしまうものだから、仕方ないといえば仕方ないわけだが、それにしてもこれはちょっとダメだろといった勘違いをいくつか列挙しておく。 キリスト教徒になると金が儲かる 聖書を読むと度胸がついて脱獄できる キリスト教徒になると無罪になる まとめ キリスト教徒になると金が儲かる キリスト教徒になると金が儲かる。これはかなりメジャーな誤解である。そしてキリスト教徒になると儲かるというデマには一種の根拠があった。 当時、キリスト教を信仰している人は、比較的裕福で教養があることが多かった。そのコミュニティーに属することで利を得えようというのが「キリスト教徒になると金が儲かる」であった。 さらに牧師の中には、貧乏ではあるが教育を受けたい若者たちを支援しようとする者もい

                    明治・大正の人々によるキリスト教に対する誤解を紹介する - 山下泰平の趣味の方法
                  • 調べるためやっておいて良かったこと - 山下泰平の趣味の方法

                    私は明治から大正あたりの変な文化を調べて遊んでいる人である。あくまで趣味で調べていて、専門的な教育を受けたわけではない。それでも調べたことを、それなりに評価してもらえてはいる。すごいッ!!! って感じではないけれど、一応ほどほどに詳しく調べている人だとしてもいいと思われる。 そういうそれなりの人として、若い時にやっておいて良かったなと思うことがいくつかある。それらは体系だった指針に基いた行動ではない。暇な時にちょっと気が向いたしなんとなくやってみるかな……というのを繰り返しているうちに、今の状態に落ち着いたといった感じで、要するに単なる偶然でしかない。それでもわりと効率の良い方法だったなと自分では思っている。 そんなわけで、私がやったことを一つの事例としてまとめておこくことにした。この文章は下のような人に向けて書いたものだ。 今なにかを調べている 学問的に訓練されているわけではない ちょっ

                      調べるためやっておいて良かったこと - 山下泰平の趣味の方法
                    • 今年に導入された料理 - 山下泰平の趣味の方法

                      年に何度か作る定番の料理ってのがあるんだけど、今年はわりと種類が増えた。その中でも良かったものを5つ選んで記録しておこうと思う。 ルー使わないカレー 市販ルーを使わないでカレーを作るようになった。玉葱を強火で炒めてカレー粉をまぶして、肉類を炒めて煮るみたいな感じで完成する。果物が入っている野菜ジュースも入れたりする。トロトロさせたい時には玉葱やトマトソースを大量に投入して処理している。 慣れた味は美味く感じるので、これまでは市販のルーを少し入れ続けていた。きっかけは覚えてないけど、入れるのを止めたら、それはそれで美味いといった感じだった。市販のルーを使ったカレーと比べると、小麦粉が入っていないので鍋とかを洗う時に楽だというメリットがある。 レシピはこれを基本にして、それなりに手抜きして作っている。 www.balmuda.com カレー粉はこれを使っているけど別にこだわりはない。 ナイル商

                        今年に導入された料理 - 山下泰平の趣味の方法
                      • どうしても読みたい本を読むために10万円ほど使った - 山下泰平の趣味の方法

                        基本的に国立国会図書館デジタルコレクションを活用し趣味をこなしていた。しかし趣味の活動が成長し、国立国会図書館デジタルコレクションだけではまかなえないケースが出てきている。今回もそれで、どうしても読みたい本を読むために10万円ほど使った。私の人生では、最もお金のかかった読書だった。 読みたかったのは明治三五年に書かれた本で、数年に渡って古書を購入しようとしたが出品されない。当たり前だがないものは買えない。三つの大学図書館に収蔵されていることは知ってはいたが、私は大学生でもなければ研究者でもないので読むのが難しい。いくつかの手段はあるが、面倒くさいのである。 そもそもの話になるが、未読の本なので本当に読みたい本なのか読まないと分からない。タイトルと著者、出版年や出版社、そして広告文からおおよその内容は分かっているものの詳細は不明である。おそらく読みたい本だろうといった曖昧さしかない。貧民街関

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                        • 私がコロナウイルスに関して騒ぎすぎだろって思ってしまった理由 - 山下泰平の趣味の方法

                          記憶は曖昧だけど昨年度、2020年の3月あたりの私は、コロナウイルスに関して騒ぎすぎだと考えていた。きちんと調べていないってのもあったんだけど、今から考えると特定の分野に関して知識があったからこそ、余計に思い込みが強くなった側面があったと思う。 その時期の私は、日本では清潔さに関する意識が比較的まともであり、必要な事柄も理屈で説明すれば誰でも理解できると考えていたのである。これは感覚的なものではなくて、個人的に読んだものや調査したものから割出した結論だった。 私は明治から戦前くらいに書かれた面白そうな文章はなんでも読む。だから明治の社会が、虎列剌(コレラ)などの伝染病へどう対処してきたのかを知っていた。明治や大正時代の新聞記事なんかもそれなりには読んでいるので、衛生観念はこう広がっていったのかということもなんとなく分かっている。ちょっと話題になった戦前のマスク云々のお話も、当然ながら認識し

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                          • 無添加失礼について - 山下泰平の趣味の方法

                            この世には無添加な失礼が存在している だいたい恵まれた環境ですごしてきた、いわゆる育ちがよい人による無添加失礼を目にすることが増えてきた。最近よく見るのがわりと良い家庭環境の人による俺はこんなにがんばったんだ的な発言に対し、お前それは環境が良かっただけだろボケ無能が的な反応が帰ってくるみたいな現象で、これは相互無添加失礼みたいな雰囲気があってわりと最悪だと思う。 そもそも無添加失礼ってなんだよって話なんだけど、これは私が勝手に使っている言葉で、無知や経験の欠落から意図せず失礼になってしてしまうことである。呼び方はナチュラル失敬でも自然派無礼でもなんでもいいんだけど、とにかくそういった現象が増えてきている。 こういったものと出会った時に、怒りを表明するのは良いけれど、傷つくことはないよなと私は思っている。なぜなら他人の無知が起因して発生する現象なので、自分が傷つく意味がないからだ。無添加な失

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                            • ちょうどいいくらい学ぶコツ - 山下泰平の趣味の方法

                              私は一人で学ぶのが好きで、基本的にずっとそうしている。学校にいた頃は授業を受けてはいたけど、大勢の前で一人が話しているのを理解することがものすごい苦手で、高校の終わりあたりで一人でやろうと決めた。それからそういう感じである。だから一人で学ぶのが好きというよりは、それ以外の方法を知らないというのがより正しいのかもしれない。 運転免許以外の学校的なところでちゃんと勉強したことないから想像だけど、他人と学ぶ場合は、だいたい基本的には期間と目的、学ぶルートが設定されている。だから学ぶ期間と、終わった後どうなるかもざっくり理解できる。しっかりとしたガイドもあるので、一通り終りまで学べることが多いような気がしている。 それに比べると、一人でなにかを学ぶのは面白いけど、終わりやルートが曖昧である。明確なメリットがない場合は、世の中にはもっと知ってる奴はいるし、これを学ぶ意味があるのかなってなることもある

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                              • インスタント袋ラーメンによる合理的で妥当な思考のトレーニング方法 -コロナ禍で発生する混乱から身を守るために- - 山下泰平の趣味の方法

                                はじめに 合理的で妥当な思考のトレーニングにインスタントラーメンが最適な理由 道具を用意する 合理的で妥当な思考の基本 調理について考える インスタントラーメンの中心を考える 実際に作ってみる 誰かとどこかで平等になるために まとめ はじめに 私はあまり社会と関わらない地味な生活をしている。しかしそれでもコロナウイルスの影響を受けており、社会的な混乱も含め面倒くさいものになったものだといった雰囲気である。 こういう時に、マシな判断をしてくれる人が増えれば増えるほど、面倒くさい事が減っていく。だからマシな判断ができる人を増やすべき時だともいえる。 マシな判断をするために必要なのが「合理的で妥当な思考」だ。仕事や生活で一定以上の成果を上げる人は、細かいバリエーションはあるものの、だいたい「合理的で妥当な思考」をしている。思考法の本を何冊か読むと、表現の方法や誤差はあるものの、「だいたい同じ」内

                                  インスタント袋ラーメンによる合理的で妥当な思考のトレーニング方法 -コロナ禍で発生する混乱から身を守るために- - 山下泰平の趣味の方法
                                • 時間厳守は残ったのに科学的で合理性のある考え方が根付かなかった理由 - 山下泰平の趣味の方法

                                  分かりやすく強制力のあるものが残っていく 明治あたりから普通の人たちに『科学的で合理性のある考え方』が求められていた。残念ながら、これは文化や社会の風習としては、あまり残らなかった。 その一方で『時間を上手く使うこと』も求められていた。こちらは『時間厳守』として今に残っている。 先人たちはみなが時間を上手く使い、科学的に分析し合理的な判断を下す社会を思い描いていたわけだが、先にも書いたように現代根付いているのは時間厳守の考え方だ。なぜそうなったのか、複雑な要因があるわけだが、単純化してしまうと、基本的に社会には分かりやすく強制力のあるものが残っていくといったところであろう。 時間厳守 時間を上手く使おうといった概念が流通する以前に、推奨されたのは早起きであった。 『早起の功能 望月誠 著 うさぎ屋誠[ほか] 明治一二(一八七九)年』では、 植物は日光で成長する 日光は健康に良いはずだ だか

                                    時間厳守は残ったのに科学的で合理性のある考え方が根付かなかった理由 - 山下泰平の趣味の方法
                                  • 自助と立志はセットです - 山下泰平の趣味の方法

                                    自民党は「自助」って言葉をよく使うらしい。ちょっと調べたところ以下のようなものがあった。 自助・共助・公助、そして絆 日本の文化、伝統、歴史に裏付けられた英知の結集と「自助」「共助」「公助」の精神を総動員する 「自助」は、日本人が大切にしてきた価値観の一つ よく分からないのだが、要するに公的な支援を使いすぎるなくらいの意味で「自助」を使っているとのことだ。それなら「自助」じゃなくて「道徳」を活用したほうが効率が良いのではないのか……などと思ってしまうわけだ、とにかく自民党の「自助」はかなり評判が悪く、流石に最近はあまり使われなくなってきている。ただ今も「自助」は良いという流れは続いているようだ。 自助が良いなら良いでいいんだけれど、この『自助』が日本の歴史や伝統に基づく『自助』なのだとしたら、使い方を間違えている。一般的に日本の古き良き文化だとされているものは、だいたい明治から戦前、あと昭

                                      自助と立志はセットです - 山下泰平の趣味の方法
                                    • 『簡易生活のすすめ』について - 山下泰平の趣味の方法

                                      発売されました 2020/02/13日に『簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな最高の生き方があった!』が発売された。 2月号明治娯楽物語研究家 山下泰平Yamashita Taihei現代より進んでいた!? 明治にあった究極のシンプルライフ (1/2) |AERA dot. (アエラドット) 上の記事でも解説をしているのだが、書いた人としてどういう本なのかをもう少し踏込んで紹介しておきたい。 前作の『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』では明治娯楽物語、つまりフィクションの世界を扱い、今回の『簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな最高の生き方があった!』は生活法を描いている。全く違うジャンルなので、ずいぶんと節操のない人間だなと思われてしまうかもしれないが、『簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな

                                        『簡易生活のすすめ』について - 山下泰平の趣味の方法
                                      • わりと頑張って書いたけどそれほど読まれなかった記事一覧 - 山下泰平の趣味の方法

                                        私にはたまに狂ったように、ひとつのことを調べる時期がやってくる。後に気が向いたら、調べた結果をまとめて記事にすることもある。狂ったように調べるくらいだから、私はものすごく面白いって思ってるわけだけど、それがどのくらい読まれるのかは分からない。思っていた以上に読まれることもあるし、全くダメな時もある。 読まれるものと、読まれないものの差はよく分からない。ただわりと頑張ったけど読まれなかったものは供養してあげないといけないなっていうのがあって、その一部を書き換えて本に入れてみたり、別の記事で紹介したりする。 そんなことをした上で、それでも実に読まれなかったなといった思いが残るものがあるので、本日はリストにしてまとめてみようと思う。 無茶な旅行関連の記事 明治にわりと下の階級に生れちゃった若者が、社会のルールを踏み破ろうとする様子にずっと興味を持っている。方法は色々あるのだが一番好きなのは旅行で

                                          わりと頑張って書いたけどそれほど読まれなかった記事一覧 - 山下泰平の趣味の方法
                                        • 明治四二年の雑で粗削りなフェミニズム - 山下泰平の趣味の方法

                                          明治四二年に雑で粗削りなフェミニズム運動が発生していたので、10000文字程度の記事にまとめた。お時間のある時にでもどうぞ。 かって二つの事件があった 「おきみ」事件の顛末 「二十六女」を助けようとした人々 「おきみ」と「二十六女」 妙な形の文化が形成される頃合い かって二つの事件があった 明治四二年に日本統治時代の朝鮮で発行されていた『京城新報』において、二つの小さな事件が起きた。読者投稿欄「平民文庫」と「相談の相談」コーナーを舞台に巻き起こった騒動で、登場人物は酌婦の「おきみ」と新聞記者の「風聞子」、そして「二十六女」である。現在ならばフーンで済んでしまいそうな事件ではあるが、じっくり眺めてみるとなかなか面白い出来事である。というわけで、事件が発生した舞台の背景を解説してみよう。 まずは「おきみ」事件である。 京城新報は日本統治時代の朝鮮で 1907年1月から1912年2月まで発行され

                                            明治四二年の雑で粗削りなフェミニズム - 山下泰平の趣味の方法
                                          • 猫好きで収集癖のある男が大正二年に書いた一日一善日記について調べるうち空論の時代へと行きついてしまった - 山下泰平の趣味の方法

                                            前書き 今回の記事はものすごく長い。一日一善を扱った内容で30000文字以上ある。私が書いたブログの記事としては最長だ。 もともと軽い気持で一日一善について調べ出したのだが、関連事項は広がり続け調査に予想外の時間がかかってしまった。そもそもなんで俺はこんなことを調べているのかと自問する日々を経て書き始めた記事である。労力のわりに興味を持つ人が少なそうな内容で、こんなものを誰が読むんだろうかと思いながらも、謎の情熱が沸き上がり無駄に長くなってしまった。 なんだかよく分からないものを書いてしまったなと思うものの、悪いことばかりでもなかった。一日一善について調べ、その結果をまとめたものを書いている時期に、世の中では色々な動きがあってなんだかなぁと脱力してしまうこともあったのだが、改めて一人で調べて発表するのはなかなか良いことだと改めて感じることができた。これは良い出来事だった。 流石にこの長さだ

                                              猫好きで収集癖のある男が大正二年に書いた一日一善日記について調べるうち空論の時代へと行きついてしまった - 山下泰平の趣味の方法
                                            • 全自動コーヒーメーカーを買い替えた - 山下泰平の趣味の方法

                                              コーヒーメーカーがブッ壊れた 以前に紹介したコーヒーメーカー、イーバランスの『EB-RMCM4』がブッ壊れた。 cocolog-nifty.hatenablog.com 購入当初は面倒くさい機械であったが、細かい部分をカスタマイズしたことで、コーヒー豆と水をセットしてマグカップ置いたら自動的にコーヒーが完成する超便利な機械になった。ほぼ毎日使用しており、生活になくてはならない機械である。ブッ壊れたのは非常に辛い。 正確に書くと動くのは動くのだが、スイッチの反応が異常に悪くなり、30秒くらい押し続けたり100回くらい連射するとガーガー動き出すといった機械になってしまった。スイッチを30秒くらい押し続けたり100回くらい連射すると動作する機械は販売されていないので、壊れたといっても過言ではないものの、ミルやお湯を沸かすといった部分は動作しているので納得しにくい状態ではある。 4年4ヶ月前に12

                                                全自動コーヒーメーカーを買い替えた - 山下泰平の趣味の方法
                                              • なにかを始める場合に無駄になる時間を用意しておくと効率が良い - 山下泰平の趣味の方法

                                                今回の概要。 なにかを始める場合には、無駄になる時間を用意しておくと続けやすい 類似の経験があると、効率良く無駄になる時間を用意することができる 私は明治の文化を調べて遊んでいる人で、かって明治の新聞を読もうとしたことがある。この時は気合がわりと入っていて、きっちり記録しながら読もうとしていた。 cocolog-nifty.hatenablog.com 国立国会図書館デジタルコレクションのデジタルデータを読み、情報を記録するノウハウはわりとあった。メモのフォーマットも確立していて、こういう感じでやっている。 冒険旅行術 村上濁浪 (俊蔵) 著 大学館 P125 明治三五(一九〇一)年 1902 2011-07-07 15:49:35:冒険の心得的なことが書いてある。 日本ではなく主に海外、本格的。 書誌情報と、出版された日時、メモを書いた時間を記載している。これを新聞に応用すると、全てのペ

                                                  なにかを始める場合に無駄になる時間を用意しておくと効率が良い - 山下泰平の趣味の方法
                                                • スマホはものすごく良くなった - 山下泰平の趣味の方法

                                                  スマホはよくなった 普通に使っているからあんまり意識しないんだけど、スマホはすごく良くなったと思う。 本格的に良くなったなと思ったのは2018年後半くらいに買いかえした時あたりで、速度は以前の機種の8倍くらい、メモリとストレージの量以外は、使ってるノートパソコンより性能が良いくらいだった。その気になって環境を整えまくったらものすごく良いものになって、大昔からずっと欲しかった Dynabook (アラン・ケイのやつ)っぽいなと思った。スマホは本格的に知的生産のためのツールとして使えるようになったなという実感があった。 PDA はおもちゃだった 一定以上の年齢で少し電子機器が好きな人(オッさん)たちは、かって PDA でチビチビとテキストを入力し、予定を管理したりしていた。PDA というのは Personal Digital Assistant の略称で、要するに小さくて性能の悪い電子機器であ

                                                    スマホはものすごく良くなった - 山下泰平の趣味の方法
                                                  • 『寄席は社会生活の維持に必要なもの』と日の丸弁当デー - 山下泰平の趣味の方法

                                                    寄席は社会生活の維持に必要 コロナ禍の緊急事態宣言による無観客開催の要請に対して、いくつかの演芸場が『寄席は社会生活の維持に必要なもの』として有観客での公演をするらしい。これについてほとんどの人は好意的に受け取っているようだ。有観客で公演しているのに席がガラガラなら「密になるほど客がいない」など、ベタなことを言ってスベる芸人さんが出てくるかもしれないなとか、色々と思うところはあるんだけど、とにかく上手い落し所が見つかれば良いなっていう感想である。 私が理解していないだけかもしれないが、コロナ禍に伴う休業要請はよく分からないところが多い。古書店は休業の対象だけど、書店は対象じゃないなど理由は不明だが、それなりに考えてるんだろうから、感染が抑制されたらいいねぇとは思うものの、ちょっと気になることがある。世の中に余裕がなくなると、娯楽から止めさせようとする人たちが出てくることだ。彼らは真面目なこ

                                                      『寄席は社会生活の維持に必要なもの』と日の丸弁当デー - 山下泰平の趣味の方法
                                                    • 次世代デジタルライブラリーとのつきあい方 - 山下泰平の趣味の方法

                                                      次世代デジタルライブラリーの機能が充実してきた。 次世代デジタルライブラリー」は、国立国会図書館次世代システム開発研究室での研究を基に開発した機能を実装した実験的な検索サービスです。 国立国会図書館デジタルコレクションで提供している資料の中から、著作権の保護期間が満了した図書資料・古典籍資料全部(約33万6千点)が検索可能です。 というわけで使いまくっている。まだまだベータ版なので多少は雑なところもあるけれど、普通に使えている。使い込むうちに検索のコツも解ってきた。 例えば『永田一茂』で検索する際に、『永田一』でも検索するとヒット数が増える。 OCR が『永田一』を誤読することはほぼないけれど、『茂』は間違える可能性があるといった考え方である。もちろんノイズを拾うこともあるので善し悪しだが、絶対に情報を拾い落したくない時にはこうやって検索する。 名前の場合は『茂一田永』なんかで検索すること

                                                        次世代デジタルライブラリーとのつきあい方 - 山下泰平の趣味の方法
                                                      • 蔵書を売ってもまた増える - 山下泰平の趣味の方法

                                                        国立国会図書館デジタルコレクションが登場し、本は電子化されたものだけでいいやと思い、蔵書を全部売ってしまったことがある。 私はいわゆる愛書家ではなかった。正確にいうと愛書家になりたかったけど、お金がないから十分なことはできないし、読みたいものだけ読む人になる選択をしたといった感じなんだけど、そんなことはどうでもいいな。とにかくそういう人だったので、読みたいものを手に入れては読んで、定期的に必要ないものは手放すといった生活をしていた。本を読む人は分かると思うんだけど、それでも大量の本が部屋にあった。 ある日のこと自分がデジタルデータばかり読んでいることに気付き、ふと蔵書を全部売ってみようかなと思った。引越することになったら面倒くさすぎる上に、家に本がない人になったらどうなるのか試してみたくもなり、思い切って全部売ってしまったのである。本を売ると室内にある物質がものすごく減少し、実に爽快な気分

                                                          蔵書を売ってもまた増える - 山下泰平の趣味の方法
                                                        • 調べる場所を広げる方法、あるいは学びたいことの見付け方 - 山下泰平の趣味の方法

                                                          私はずっと調べている 最近は独学や大人の学びといったものが流行している。軽く検索した範囲だと、なにを独学すればいいのか分からない人は、プログラミングや英語を選ぶことが多いらしい。それはそれでいいんだけれど、別のものを調べたくなったり、学びたくなったりできるようになっておくと、選択肢が増えて便利だと思う。 私はというと明治の娯楽文化を調べはじめて、だいたい20年くらいたった。一時的に中断したりはあるけれど、ずっと同じようなことを続けている。飽きずに同じことができているのは、調べる場所を広げるコツを身に付けたからだ。 具体的になにをどうしていうのかというと面と点を意識しているだけの話でしかない。これは別に難しい技術ではなく、誰でもできることだと思う。 私のやり方が他の人に役立つかどうかは分からないが、なにかを調べたい学びたいっていう時に、こういう方法もあると知っておくと多少の参考くらいにはなる

                                                            調べる場所を広げる方法、あるいは学びたいことの見付け方 - 山下泰平の趣味の方法
                                                          • 大量の PDF から特定ページを抜き出してひとつにまとめる方法 - 山下泰平の趣味の方法

                                                            PDF の雑誌や新聞などを調べる際に、大量の PDF から特定ページを抜き出してひとつにまとめると便利になることがある。雑誌の特定記事だけ読みたいだとか、新聞の二面だけ連続して読み続けたいなど、いろいろなケースがあると思う。 私もそういう状況になって、大量の PDF から特定ページを抜き出してひとつにまとめたので情報を共有しておく。私の環境は macOS だけど、Windows の WSL や Android の tmux などでも同じことができる。 こういうことはコンピュータを使いまくってる人なら一瞬でできることで、わざわざ書くまでもないようなことなんだけど、こういうことが必要になる人はあまりコンピュータに詳しくないことが多いといった状況があるような気がする。こういうことができるようになると、昔だったら1年かかってた調査も1週間で終ってしまったりする。1週間でできるようになると、より幅広

                                                              大量の PDF から特定ページを抜き出してひとつにまとめる方法 - 山下泰平の趣味の方法
                                                            • オッさんは伸ばしても治らない - 山下泰平の趣味の方法

                                                              関節なんかが痛い時、若い頃は適当に伸ばしたら治っていた。肩凝りとかもメチャ伸ばしたら治るみたいな雰囲気だったような気がする。それで2日前くらいからメチャ背中の真ん中が痛いんだけど、いくら伸ばしても治らない。そういえば1ヶ月ほど前に腰が痛くなって伸ばしてたんだけど痛いだけで意味はなく、しばらく安静にしてたら治ったみたいなことがあり、今回もあれかッ!といった気持である。 背中が痛み続ける真っ只中で、なぜ昔は伸ばしたら治っていたのかなと考えてみたのだが、あれは伸ばしたから治っていたわけでもなく、若者は治る速度が早いため伸ばしてる途中で治癒していたとかそういう感じなんだろうと思う。違うかもしれないけど、今まさに背中メチャ痛くて考えるの面倒くさいからだいたいそういう感じってことでいいだろう。ところがオッさんになると老化現象によって著しく治癒速度が低下し、伸ばしている途中で治らない。一方の若者は回復力

                                                                オッさんは伸ばしても治らない - 山下泰平の趣味の方法
                                                              • 物資が不足した時に合理的な考え方の人が多く住む場所でなにが起きるのか - 山下泰平の趣味の方法

                                                                物資が不足する時がある。事前に止められるのならそれが一番なのだがそれが無理な場合、合理的な考え方の人が多く住む場所でなにが起きるのか、一つの事例を紹介したい。 物資が不足した際に、合理的な考え方ができる人は、まず不足してるという事実を素直に認めてしまう。その上で不足する物資の総量で、最大限の効果を出す方法を考える。だからはかりや定規、体温計や温度計が売れる。 京城日報 19420307 計測を普及させるための活動も開始する。 東京府主催 家庭計量文化展覧会誌 家庭計量文化展覧会協賛会 1937 なぜ計測するものが売れるのかというと、常日頃から様々なものを計測するためである。計測することで、必要にして十分な量を把握することができる。風呂の湯に必要な水の量を知り、必要なだけの燃料を使って温める。必要な調味料の量を知っておき、計った上で使用する。ハンドクリームを使用料を最小限にしつつ、最大限の効

                                                                  物資が不足した時に合理的な考え方の人が多く住む場所でなにが起きるのか - 山下泰平の趣味の方法
                                                                • 様々なメディアに取り上げていただき色々ありがとうございますと新潮8月号に短文が掲載されます - 山下泰平の趣味の方法

                                                                  新潮8月号に短文が掲載されます。 新潮 2019年 08 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2019/07/05メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る 内容ですけど『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』で取り上げるべきだったよなーっていう明治の書籍を思い出したので、そのことについて書きました。本は完成品を販売しているものなので普通はそういうことは書かないと思うんですけど、私は書きたいと思ったら書く感じなので書きました。 続いてはお礼です。みなさんに SNS などで誤字や脱字を指摘してもらって、だいぶ間違いが少なくなってきています。 「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本(一般書/単行本/日本文学、評論、

                                                                    様々なメディアに取り上げていただき色々ありがとうございますと新潮8月号に短文が掲載されます - 山下泰平の趣味の方法
                                                                  • 急須革命 - 山下泰平の趣味の方法

                                                                    技術が好きな人は多い。そういう人は、興味のある分野における技術革新にはすぐ気付く。しかし人間には情報処理能力に限界があるため、全ての技術的な進化を把握することはできない。だから便利なものが登場しているのに、見落してしまうといった問題が発生してしまう。 私は茶を飲むと今茶を飲んでいるな〜と思う程度には茶に興味がある。しかし茶を入れると、急須を洗うのが面倒くさい。だから茶を飲む俺を想像しながらも、茶を飲まずに済ますといった雰囲気があった。こんなものだろうといった認識で、洗いやすい急須が欲しいなんてことも思ったことがなかった。ところが私の知らない場所で革命は起きていて、滅茶苦茶洗いやすい急須が登場していた。 急須 急須革命というよりは茶こし革命なんだけど、グニャグチャにならないステンレス製メッシュの茶こしを使っているので、茶こしにお茶っ葉がヘバりつかない。 フタを開いた急須 適当に茶こしをトント

                                                                      急須革命 - 山下泰平の趣味の方法
                                                                    • 自分で作ったカラアゲが美味しくない問題の解決 - 山下泰平の趣味の方法

                                                                      自分が作るカラアゲがあまり美味くないっていう問題を抱えていたんだけど解決した。 結論を先に書いておくと、ようするに私が私の作るカラアゲに期待しすぎていただけで、それほど美味くないわけでもなく普通というのが真相であった。 基本的に鶏は調理したら美味い。 にんにく醤油に付け込んでおいて、オーブンで焼いたらそれで美味い。 焼いて塩かけて食べるだけで美味い。 もちろんカラアゲも美味いわけだが、思い入れが強い人が多いらしく、ネットには大量にレシピがある。 カラアゲを作る場合、それらのレシピを調査し、それなりに手間暇をかけて調理をする。そもそもカラアゲは作るのが面倒な料理である。そんなこんなで期待値が上がってしまうため、食べるとあれ? こんなものなの……っていう気持が発生していたようだ。何度も裏切られたことで、最早ちょっとしたトラウマにすらなっていた。 話は変わる。最近は若者と働くことが多くなってきて

                                                                        自分で作ったカラアゲが美味しくない問題の解決 - 山下泰平の趣味の方法
                                                                      • コンタクトレス(非接触)決済やらポイントで遊んでいた - 山下泰平の趣味の方法

                                                                        今のところ金が一番楽だと思っている 私はリアル店舗で支払いする際には、現金を使っている。今のところは電子マネーよりも労力が少ない。日本では現金払いが最大のシェアを占めているため、次のような手順で支払いが終る。 金を出す 支払う 電子マネーだと以下ようになる。 決済方法を選ぶ 場合によっては決済方法を伝える 選んだ決済方法向けの動作をする 支払う このようにお金を払う際に、いくつかの判断が必要になってくる。物事は基本的に判断する場面が増えると面倒くさくなる。もちろん同一の店舗で同一の決済方法を選択するなら判断は必要ない。しかし行ったことがない店に入ると、決済方法を確認しその中から決済方法を選び、決済方法向けの動作をして払うみたいなことをしなくてはならないので、直に金を払ったほうが楽だろうと考えていた。実際に利用すると想像と違うところもあり、なかなか面白かったので後述する。 現金のみの生活でも

                                                                          コンタクトレス(非接触)決済やらポイントで遊んでいた - 山下泰平の趣味の方法
                                                                        • 派遣社員が見つけたコロナ禍での自由 正社員は「しんどそう」 | AERA dot. (アエラドット)

                                                                          生み出したスペースに満足気に収まる山下泰平さん(写真提供:山下泰平) 人づきあいや見栄・虚飾は一切なし。明治時代の「簡易生活」は究極のシンプルライフだ。その実態を描いた書籍『簡易生活のすすめ――明治にストレスフリーな最高の生き方があった!』の著者・山下泰平さんは、常々「正社員はつらそう」だと感じているという。その真意とは? 【年収300万円でも3人子持ちのシングルマザーと暮らす就職氷河期世代の男性】 ■正社員はパフォーマンスを発揮するのが難しい 僕の本業は、とある組織のシステム管理です。雇用形態は、正社員ではなく、派遣社員。組織に所属してはいますが、そのなかにどっぷり浸かっているわけではないので、一歩引いた視点から働く環境を見ることができます。そのせいか、同僚として働く正社員たちに対して、少しだけ同情的な思いを抱いています。 もっともつらそうだなと思うのが、職場がパフォーマンスを十分に発揮

                                                                            派遣社員が見つけたコロナ禍での自由 正社員は「しんどそう」 | AERA dot. (アエラドット)
                                                                          • 欲張ると頭が悪くなることがある - 山下泰平の趣味の方法

                                                                            最近はコロナウイルスの影響で社会の状況がいつもと違っていて、これまでわかりにくい形をしていたものが、明確になるといったことが発生している。昨年度はきちんと学問を修めてバリバリに成果を上げてる研究者の人なんかが、欲張ったがために頭が悪くなってしまうような状況がままあった。実例を挙げると角が立つから止めとくけど、立場的な部分を維持するために不合理な受け答えをしたり、間違いを認めなかったり、ちょっと勉強すれば理解できるのに自分の知識だけで新春放談会みたいなものを開催するといった風景があった。 恐らく彼らは頭がものすごく良い人たちなんだけど、難しいのは欲で頭を悪くしたほうがメリットが大きいといった状況に社会が陥ることもないわけでもないといった点で、最近はそういう時期なのかもしれない。 少し話は変るんだけど、たまに絶対に損をしたがらない人がいる。その人を観察していると、結果的に大損しているのではみた

                                                                              欲張ると頭が悪くなることがある - 山下泰平の趣味の方法
                                                                            • 本年度優勝ビックリ鍋 - 山下泰平の趣味の方法

                                                                              鍋って美味いよねというわけで、本年度に優勝したのはビックリ鍋であった。作るのが面倒くさいので、皆様にお勧めしたりはできないんだけど、私はなぜかすごく好きで今年度最も食べた鍋となった。 思えば2017年度に優勝したのはハマグリ鍋であった。 昨年度優勝者のハマグリ鍋 - 山下泰平の趣味の方法 ハマグリ鍋は引き算の鍋であったが、本年度に優勝したのは足し算の鍋で、なんでビックリ鍋なのかというと、食べるとなんか知らんがたまに昔のベビースターみたいな味がすることがありビックリしたからです。 これはもともとは中華料理であり、腐乳やら韮菜花なんかが必要である。きちんとしたレシピは下のブログからどうぞ。 おうちで中華50 - 豚肉と白菜漬物の土鍋煮込み!『砂鍋居』の砂鍋白肉に挑戦! : 吃尽天下 これはこれで美味そうなんだけど、調味料が増えるのが面倒くさい雰囲気がある。というわけで私は日本でどこでも手に入る

                                                                                本年度優勝ビックリ鍋 - 山下泰平の趣味の方法
                                                                              • 買い物について考える一年だった - 山下泰平の趣味の方法

                                                                                年をとったからなのか、最近は食べたり飲んだりしたらなくなるものは積極的に買うけど、ずっと部屋にあるものは買いたくないみたいになってきている。なんでそんなことになったのかはよく分からないけど、とにかくそういう感じである。もちろん壊れたり不便すぎたらなにか買うわけだけど、それでもなかなか買う気にならなくて、冷蔵庫も新しくしようしようと思いながら何年もたっている。 だからあまり新しいものは増えない。これはこれで快適な気はするんだけど、生活を改善しようという態度は維持をしていきたい。気合を入れなくてはならなかったけど、今年はわりと頑張って新しいものが導入できたような気がしている。 布団乾燥機 これまでホースと袋? みたいなものを接続して熱を出す仕組みだったんだけど、熱風を布団に送り込んで温める方式のものに買い替えた。セッティングに時間がかからないので、布団乾燥機の稼働率が一挙に上がった。 象印 布

                                                                                  買い物について考える一年だった - 山下泰平の趣味の方法
                                                                                • 戦前の日本語新聞を読んで遊ぶ - 山下泰平の趣味の方法

                                                                                  戦前の新聞を読もうと思った 今年は自分が調べているジャンルをいろいろとまとめることができた。さらなる暇潰しがしたくなったので、戦前の新聞を本格的に読み新しい調べたいジャンルを探すことにした。 暇潰しのために興味深いジャンルを探し出し、しばらくそれについて調べ続ける。調べる対象が存在している時代が同じであれば、自然に以前調べていたジャンルについての知識も増えていく。これを繰り返していると永遠に暇が潰せるので、みなさんにもお勧めしたいところなんだけど、話を戻すと戦前の新聞をデジタルデータで自由に読みたいわけである。 これまで戦前の新聞を読む際には図書館へ行き、縮刷版、マイクロフィルム、オンラインサービスなどを利用していた。しかし本格的に読むのであれば、自宅で読めなくてはならない。なぜ自宅で読めなくてはならないのかというと、移動するのが面倒くさいからで、面倒くさいことは続かない。そんなわけで戦前

                                                                                    戦前の日本語新聞を読んで遊ぶ - 山下泰平の趣味の方法

                                                                                  新着記事