『metamorphosis - 『孤独のグルメ』と現代人の生活(...』 の注目エントリー
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アニメ『かんなぎ』に対する不満――2008年秋アニメについての雑感 -... d:id:ashizu
今年の10月から始まって現在放送されているアニメ『かんなぎ』は、『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』の制作に関わった山本寛が監督をしているという点で、現在最も注目を浴びている作品だろうし、僕自身もそのような文脈で期待していたのだが、放送が2ヶ月経った時点での感想を述べてみると、この作品は、いっ... 続きを読む
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アニメ『かんなぎ』に漂う昭和の香り - metamorphosis d:id:ashizu
■アニメ『かんなぎ』に漂う昭和の香り 16:31 アニメの『かんなぎ』を見ていて、この作品は、何というか、すごく昭和の香りのする作品だなあ、と思った。しかし、それは単に古臭いとか懐かしいというのとは違っている。こんな作品をゼロ年代の終わりにやるなんて時代錯誤だ、とかそんなことではない。むしろ... 続きを読む
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近年のアニメ作品における同居と調和のテーマについて――家族的関係... d:id:ashizu
■近年のアニメ作品における同居と調和のテーマについて――家族的関係がはらむ暴力に関して 22:54 極めて今日的なテーマとして暴力というものがあるだろう。いったいなぜ暴力が問題になるかと言えば、暴力を問題にする観点はいくつもあるだろうが、まずひとつ言えることは、われわれが他者と関わるときに、... 続きを読む
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『人魚姫』の持つ今日のリアリティ――『崖の上のポニョ』と『砂糖菓... d:id:ashizu
■『人魚姫』の持つ今日のリアリティ――『崖の上のポニョ』と『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』について 13:11 最近、偶然にも、アンデルセンの『人魚姫』を現代風にアレンジした二つの作品を見たり読んだりした。ひとつは、宮崎駿の最新作『崖の上のポニョ』であり、もうひとつは、桜庭一樹の小説『砂糖菓... 続きを読む
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暴力とコミュニケーション——アニメ『ブラスレイター』について- me... d:id:ashizu
■暴力とコミュニケーション――アニメ『ブラスレイター』について 00:44 現在放送中のアニメ『ブラスレイター』は、暴力とコミュニケーションを巡って、様々な問題を提起している作品だと言える。暴力とコミュニケーションとの関係は、端的に、こう言えるだろう。話すことができないとき、話すことが無力で... 続きを読む
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セカイ系の社会的な次元、あるいは、セカイ系のリアリティについて -... d:id:ashizu
■セカイ系の社会的な次元、あるいは、セカイ系のリアリティについて 00:48 セカイ系作品はこれまで多くの批判にさらされてきたと言えるが、セカイ系を批判するときにしばしば持ち出される言葉がある。それは「閉鎖的」というものである。「セカイ系」という言葉の定義の一部をなしている、社会的な領域の欠... 続きを読む
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『らき☆すた』に見る共通前提の崩壊と様々な分断線(その1) - meta... d:id:ashizu
■『らき☆すた』に見る共通前提の崩壊と様々な分断線(その1)――オタクと非オタクとの間 03:34 以前、このブログで、アニメ『まなびストレート』を取り上げて共通前提の崩壊について語ったことがあったが(共通前提の崩壊、学園ものの危機――『まなびストレート』を中心に)、もちろん、共通前提の崩壊... 続きを読む
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2008-04-17 - metamorphosis - 世界は素晴らしい、しかし、それにも... d:id:ashizu
■世界は素晴らしい、しかし、それにも関わらず――新海誠の『遠い世界』 05:41 「other worlds」。異世界。この世界とは別の世界。 副題が「other worlds」にも関わらず、この作品に描かれているのは、別の世界、異世界ではない。異世界は、常に、この世界とは別の場所にあるもの... 続きを読む
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『孤独のグルメ』と現代人の生活(その1)――モノローグとしての孤... d:id:ashizu
■『孤独のグルメ』と現代人の生活(その1)――モノローグとしての孤独 00:47 この前まで続けていた『ぼくらの』論の中で、僕は、現代人の孤独というテーマを少しだけ提出してみたが、この点をもっと掘り下げてみたいと思ったので、今回からは、久住昌之原作、谷口ジロー作画の『孤独のグルメ』をテキスト... 続きを読む
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2007-11-24 - metamorphosis - 『孤独のグルメ』と現代人の生活(そ... d:id:ashizu
■『孤独のグルメ』と現代人の生活(その1)――モノローグとしての孤独 00:47 この前まで続けていた『ぼくらの』論の中で、僕は、現代人の孤独というテーマを少しだけ提出してみたが、この点をもっと掘り下げてみたいと思ったので、今回からは、久住昌之原作、谷口ジロー作画の『孤独のグルメ』をテキスト... 続きを読む
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『天元突破グレンラガン』から『機動戦士ガンダム00』へ、あるいは、... d:id:ashizu
■『天元突破グレンラガン』から『機動戦士ガンダム00』へ、あるいは、セカイ系を避けるための二つの方法 08:29 『天元突破グレンラガン』とは、いったい、どのようなアニメ作品だったと言えるだろうか? 『グレンラガン』には、旧来のアニメ作品の反復という側面がある。もっと限定して言えば、それは、... 続きを読む
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metamorphosis 『ぼくらの』と倫理的問題(その1)――アニメ版とマ... d:id:ashizu
■『ぼくらの』と倫理的問題(その1)――アニメ版とマンガ版の違いはどこにあるのか? 08:43 『ぼくらの』という作品がなぜ倫理的なのかということを説明するためには、まず、鬼頭莫宏によるマンガ版の『ぼくらの』と現在放送中のアニメ版の『ぼくらの』との差異を明確にすべきだろう。 アニメの『ぼくら... 続きを読む
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metamorphosis-代替不可能なものの仮面を被る代替可能なもの d:id:ashizu
■代替不可能なものの仮面を被る代替可能なもの 21:47 最近のアニメ作品やその他のサブカルチャー作品を見ていて疑問に思うことがある。それは、ある種の共同体主義的な価値観が過度に肯定されている点である。ある種の共同体主義的な価値観とは、古き良き日本の価値観とされているもの、ある地域の住民同士... 続きを読む
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metamorphosis ■ 共通前提の崩壊、学園ものの危機――『まなびスト... d:id:ashizu
■共通前提の崩壊、学園ものの危機――『まなびストレート』を中心に 06:34 前回は、日常と非日常との分節について、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』と『涼宮ハルヒの憂鬱』という二つの作品を主として参照しながら、問題にしてみた。日常と非日常の分節において、常にアクセントが置かれて... 続きを読む
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metamorphosis :: 新海誠における再会と喪失の問題――『秒速5センチ... d:id:ashizu
■新海誠における再会と喪失の問題――『秒速5センチメートル』を見て 07:30 先日、新海誠の新作『秒速5センチメートル』を見てきたので、その感想を少し書いてみたい。 この作品の主題をひと言で言えば、それは、再会だと言えるだろう。しかしながら、ここで問題になっているのは、永遠の魂の存在証明と... 続きを読む
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metamorphosis:日常と非日常とを分ける節目の時――『うる星やつら』... d:id:ashizu
■日常と非日常とを分ける節目の時――『うる星やつら』と『涼宮ハルヒの憂鬱』を巡って 07:14 前回は、アニメを見ることに関わる実存的な問題を少しだけ提起した。そこで問題になっていることは、生活のリズムを刻むこと、平板な世界にいかに起伏をもたらすか、ということである。これは、つまるところ、世... 続きを読む
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metamorphosis ■アニメーションの死――特殊言語としてのアニメにつ... d:id:ashizu
■アニメーションの死――特殊言語としてのアニメについて 05:24 現在放送中のアニメ『ギャラクシーエンジェる〜ん』を見て思ったことを少し書いてみたい。 アニメ『ギャラクシーエンジェル』シリーズの特徴的なところは、世界観とキャラクターとの間にある大きなズレにあると言えるだろう。もっと言えば、... 続きを読む
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metamorphosis - 寄る辺なき透明な存在の叫び――『機動戦士ガンダム... d:id:ashizu
■寄る辺なき透明な存在の叫び――『機動戦士ガンダムSEED』の開いた地平 20:05 『コードギアス 反逆のルルーシュ』を第二話まで見た。この作品の第一話を見たときにまず思ったのは、このアニメが『機動戦士ガンダムSEED』に非常によく似ている、というものだった。この既視感は、プロデューサーの... 続きを読む
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metamorphosis -可能世界の可能性――タイムリープと時間の不可逆性... d:id:ashizu
■可能世界の可能性――タイムリープと時間の不可逆性について 11:35 ツガノガクのマンガ版『時をかける少女』を読んだので、この作品のモチーフから連想したことをいくつか書いてみたい。 僕は、原作の小説を読んだことがないので、このマンガがどれくらい原作に忠実なのかよく分からなかった。しかしなが... 続きを読む
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metamorphosis - 『孤独のグルメ』と現代人の生活(その7)――これ... d:id:ashizu
ヒーローの役目とはいったい何であろうか? ヒーローとは力を持つ者のことであり、その力をどのように使うのかが問題となる。ヒーローには普通の人にはできないことが期待される。そのため、ヒーローはしばしば悪の存在と闘う。しかし、悪の存在とはいったい何なのか? いったいそこで問題となっている悪とはどのよ... 続きを読む