『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでい...』 の注目エントリー
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: あら、こんな... dain.cocolog-nifty.com
「5分でたのしむ数学50話」の続編。前作のレビューは、[わかる瞬間が楽しい「5分でたのしむ数学50話」]にある。より敷居がさがり、さらに身近な「数学」を紹介している。「こんなところに数学が!」と驚かされることばかり。たとえばエッシャーの「だまし絵」。精密に描かれた鳥や魚と、背景となる地の部分が... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 恋愛小説の完... dain.cocolog-nifty.com
天才が書いた小説、としかいいようのない。文章は極限まで洗練され、エピソードは恐ろしいほどたくみに構成されている。自意識の動きを冷徹に微分し、あらわにする。情愛を知り尽くした箴言を吐くいっぽうで、自らの運命をさりげなく練りこむ。うまい、としかいいようがない。これを18で書いたのだから、天才という... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 読むので思う dain.cocolog-nifty.com
面識はないけれど、メンターとして想っている人がいる。読むジャンルが違っているほどいいが、違いすぎてもこまる。手や興味が届かないから。微妙にズれてて、それでいて読書レベルが上、かつ、ライティングも見習いたい。傾倒するのではなく、参考にする。そんな人のひとりに、荒川洋治さんがいる。これまで、「読書... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 平凡なわたし... dain.cocolog-nifty.com
小飼弾氏の文が非凡なのは、弾氏が非凡だから。では、平凡なわたしは凡庸な文しか書けないのか? それは違う、やり方しだい。その「やり方」を教えてくれるのが本書。おっと、いそいで注釈を入れなければならないのは、この「非凡な文」について。「非凡な文」とは、読み手の心を動かすもので、納得・共感だけでなく... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「服従の心理... dain.cocolog-nifty.com
他人を服従させるマジックワードは、「責任はとるから」。この一言で、善良な市民が信じられない残虐なことをする。良心の呵責に耐えきれなくなると、記憶の改変を行う。「自分はまちがってない、あいつが悪いからだ」と平気で人をおとしめる。信じられるか? わたしは信じられなかった … 最初は。たとえば簡単な... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 愛書家へのプ... dain.cocolog-nifty.com
古今東西の図書の蓄積に関する薀蓄がぎっしり。「図書館」というお題であるものの、公的施設に限らない。個人的な蔵書、私設ライブラリーも、「愛書家の楽園」であることに変わりないから。図書館というよりは、図書室、しかも、シンと静まりかえった夜の図書室がお似合いかも。夜もふけて本棚の前に立つとき、目にな... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: この本がスゴ... dain.cocolog-nifty.com
今年もよい出会いがあり、それはあなたのおかげ、とても感謝しています。ここでいう「あなた」とは、親切にもコメント欄よりオススメいただいたアナタだけでなく、某所で罵倒しまくってたキミも含まれる。なぜなら、「○○がスゴいんだってーフフン、じゃぁ△△読んでないだろ」なーんて教えてくれたから。ありがたい... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 疲れやすい人... dain.cocolog-nifty.com
「さいきん、疲れがたまって」はオッサンの常套句かもしれないが、そうとは限らないぞ。ちょっと革新的なことを起こしたので報告する。わたしの読書タイムは電車内。痛くて臭くて苦しいけれど、外部からの情報をシャットアウトして、本に集中する。むしろ、本に「逃げこんでいる」のが正解か。スゴ本に三昧してる間は... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: カオスで懐古... dain.cocolog-nifty.com
ただただ、ひたすら、なつかしい。そんな本がザックザク。コリン・ウィルソンや森山塔あたりを「懐かしい」なんていえるなら、夢中になって眺めまくるだろう。いっぽうで、ぜんぜんお馴染みのないカルト本の数々に出会うことができた。「魔法使いサリン」なんて、幻のスゴ本なんだろうね。世に出たのは1997年なの... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 良いニュース... dain.cocolog-nifty.com
たてつづけに読んできたアフリカ関連の本が、ことごとく悲観的だったため、「なにをやってもダメ」なのかな、と考えるようになっていた。だめな国は何をやってもだめ「最底辺の10億人」 「アフリカ・レポート」から行動するいやいや、絶望するには早すぎやしないかと、コメントでアドバイスをいただいた。akir... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 見たあとに跳... dain.cocolog-nifty.com
衛星軌道から地球史の旅を楽しめる、Google Earthのすばらしい成果。わが子の教育目的でGoogle Earthを遊ばせている。国境線をとっぱらって上下逆転させた「地球」を、文字どおりオモチャがわりに弄っている。ただ漫然とまわっていると飽きるので、架空のツアーを組んだり紙の地図と組み合わ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 未来の再読が... dain.cocolog-nifty.com
やさしい口ぶりですっぱり斬りおとすレビューに、おどろいたり、ほほえんだり。高島俊男氏が選んだ10人の文章家のレビュー。書評というよりも人物評というべきか。辛口のイメージを持っていたけれど、「すき・きらいがはげしい」というべきかも。とはいえ、膨大な読書量に支えられた分析は、信じないよりも信じたほ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「ハッピーダ... dain.cocolog-nifty.com
「ゲームで子育て」シリーズ最強の一本。ゲームって独りでするものだと思ってた。せいぜい対戦・共同プレイするぐらいの閉じたものだと(ネット越しになっても同様)――が、この一本で完全に覆された。これは「場」というか雰囲気そのものを生み出すゲームだな。まさに、Wii のコンセプトそのものが具体的な形に... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 幻の写本に隠... dain.cocolog-nifty.com
古文書解読の緊張感とアルキメデスの解法のカタルシスを味わう一冊。ボロボロの祈祷書に、アルキメデスの「C写本」が隠されていた、という話。最新の画像解析技術により、幻の写本の全貌が現れる。この写本、かなり数奇な運命をたどっている。970年ごろ羊皮紙に書かれ、1229年ごろリサイクル本として消され上... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: このエロマン... dain.cocolog-nifty.com
年末を待たずにベスト3を発表するよ!というのも、「もうこれ以上のスゴいエロマンガは出てこないだろう」と見きわめたので。見込みが違いであれば、「それを推すならコレ読んでみろ」と教えて欲しい。よろこんで拝読奉る。最近のエロマンガのうち、「これはスゴい」と自信もっていえるベスト3を挙げる。なお、評価... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: その釘宮は咬... dain.cocolog-nifty.com
本を読むのは痛勤電車で、感想書くのは深夜になる。書くのに飽きると伊織ちゃんと踊る。ニコニコ動画の新しい使い方だ。最近は「水瀬伊織 だ~いせっき~ん☆」、動きに合わせて踊るのだ。某通販の強制運動DVDとは違う。ムサいオッサンの汗じみや、胸=筋肉の女の子を眺めてて楽しい? アイマスMADで汗のエフ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: いま読むべき... dain.cocolog-nifty.com
読もう読もうそのうち読もうと思っていても、タイミングというものがある。アレックス・ヘイリーの「ルーツ」は、まさに今だと感じた。強制的に連れてこられ、家畜のように働かされ、実質的に米国を支えてきたアフリカ系アメリカ人――その末裔が大統領になろうとしているのだから。だから読んだ、30年の積読を経て... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「アフリカ・... dain.cocolog-nifty.com
アフリカの現状を活写した一冊。入口としても(日本語で読める)最新情報としてもオススメ。「なぜアフリカは貧しいのか?」への回答は、「植民地として搾取されてきたため」になる。何百年に渡って欧米に強奪され続けてきた結果、インフラや行政機能の崩壊、疫病の蔓延、治安の悪化から内戦・内乱に至り、貧困を生む... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: この本棚がス... dain.cocolog-nifty.com
スゴい本棚を見るとウラヤマシイが、素直に言えない俺ガイル。「ふんだ、どうせ死ぬまでに読みきれないでしょうしー」とかツンデレぽく腐してみるものの、やっかみにしか聞こえないね。図書館パワーユーザーの看板はおいそれと下ろせないので、こうして人さまの本棚でガマンすることになる。まずヒヨコ舎の「本棚2」... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 好奇心は少女... dain.cocolog-nifty.com
「そりゃやっぱり×××でしょうゲヘヘ」なんて邪な心で読んだら、豪快に投げられた。少女論のフリをしているものの、本書は物語論、しかもアニミズム的説明知まで深堀りしている学術寄りの論文集。ギリシア神話や北欧伝承、古事記、ディズニー映画「美女と野獣」を読み解いて、「説明知としての物語」を詳らかにし... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: だめな国は何... dain.cocolog-nifty.com
「だめな奴は何をやってもだめ」という箴言は、国にもあてはまるのかもしれない。すなわち、「だめな国は何をやってもだめ」。国家まるごと腐りきっており、大統領から警官まで賄賂と蓄財に勤しむ。国家経営は破綻し、令状のない逮捕、裁判のない拘留、嘘選挙がまかりとおる。行政機関は国家資本を強奪するために存在... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 飲んだら読む... dain.cocolog-nifty.com
読むクスリなんだが、週刊文春の小話集ではない。読むドラッグ、しかも「最上級のペーパー・ドラッグ」だ。オビにある、謳い文句に偽り無し。酔って読むとダイレクトに作用してくるので、かなり危ない。アルコールは感情や感覚の増幅器にすぎないから、飲みながら読むとバッド・トリップになること請合う。呑んでジェ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 諸君 私はカ... dain.cocolog-nifty.com
諸君 私はカルドセプトが好きだ 諸君 私はカルドセプトが好きだ 諸君 私はカルドセプトが大好きだスネフ戦が好きだ ロカ戦が好きだ カリン戦が好きだ ゴザ戦が好きだ タリオ戦が好きだ ギルマン戦が好きだ ナバト戦が好きだ ビスティーム戦が好きだ ケルダー戦が好きだ 暗黒の奈落戦が好きだSSで P... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 東大が求める... dain.cocolog-nifty.com
嘘かまことか、現国の入試問題から「東大が求める人材」があぶりだされている。30年分の過去問から読み解かれた「東大入試の本質」というやつは、非常に奇妙だが納得はできた。すなわち、東大現代文は、「死」を主題とした問題が、もう何十年も出続けているのだという。著者曰く、「死にとりつかれていると言ってい... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: アパルトヘイ... dain.cocolog-nifty.com
どの小説もその時代と場所につながれている。「世界文学」だの「時代を超えた」といった麗句は、その時代と場所を取捨し、普遍性だけに目をつけているから用心しないと。残雪「暗夜」やクンデラ「存在の耐えられない軽さ」を、文化大革命やプラハの春から乖離させて語るわたしは、表層をなでているに過ぎないから。い... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: SFで描いた青... dain.cocolog-nifty.com
ボーイ・ミーツ・ガール、少年のひと夏の恋物語――だと思っていたら、のけぞった。サイエンス・フィクションを、ちょっとナナメに見ていた。SFなんて科学調味料で味付けしたファンタジーにすぎないから、ギミック取ったらただの冒険譚でしかないと思ってた。つまり、宇宙人や未来人を持ってこなくてもそのテーマは... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: インテリアと... dain.cocolog-nifty.com
本のある暮らしを提案する一冊。無性に本の整理をしたくなることを請合う。いや、「本だらけで足の踏み場もない」とか、「これが倒れてきたら圧殺される」といった自嘲も聞こえる。このblogを覗いているなら、本との戦いに明け暮れている方も多かろう(わたしの戦歴は「図書館を利用するようになるまでの20ステ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 衝撃のスゴ本... dain.cocolog-nifty.com
強い痛みや恐怖が限界を越えると、それを引き受ける人格が生まれる。耐え切れない感情を引き受け、その出来事を「なかったことにする」のだ。あるいは、あったことはぼんやり覚えていても、実体を持って思い出せないようにする防護壁となる。たとえば、シドニーが誕生したのは、父親に脅された3歳のカレンが恐怖のあ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 嫁と「ひぐら... dain.cocolog-nifty.com
かれこれ2週間以上、昭和58年6月の雛見沢から出られない。発端は嫁さん。レンタル屋であるDVDを掲げて、「コレ借りてもいい…?」と上目づかいに訊いてくる。その視線に弱いことを知った上で使う。ちなみに嫁さん、アニメは"からきし"なんだが、ムシの知らせか何かで、大当たりを引いてくる(前回は「鋼の錬... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「シャドー81... dain.cocolog-nifty.com
スリルとスケールたっぷりのスゴ本、この大傑作を紹介できてうれしいよ。プロットは極めてシンプル。最新鋭の戦闘機が、ジャンボ旅客機をハイジャックする話だ、表紙がすべてを物語っている。犯人はジャンボ機の死角にぴったり入り込み、決して姿を見せない。姿なき犯人は、二百余名の人命と引き換えに、莫大な金塊を... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 学生必読「理... dain.cocolog-nifty.com
文系理系は無関係、学生は全員読め。もう一度いう、学生は必ず読め。「上から目線」だの「えらそう」だの批判上等(ご指摘の通りだから)。その上で重ねて言う、必ず読め。かくいうわたしは、そう言ってくれる先達がいなかった。ゼミ発表やビジネス文書で「揉まれて」身に着けた我流の技術なので、心もとないことおび... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 早い・安い・... dain.cocolog-nifty.com
中国の臓器移植をヒトコトで言うと、「早い・安い・うまい」だそうな。まず、早さ。肝臓や腎臓移植であれば、早くて1週間、遅くとも1ヶ月以内、心臓や肺移植でも1ヶ月以内にドナーが決まる。主要都市まで飛行機で数時間、ドナーが出れば、その場で飛べる。次に、安さ。腎臓移植を日本人が米国で受けると、1,60... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: フィクション... dain.cocolog-nifty.com
ヴェトナム戦争を、ハリウッド映画で知ったつもりの頭に、ガツンと一撃。オリバー・ストーンやコッポラ、キューブリックだけじゃない。カチアートを追跡してその狂気に交ざり、おとなしいアメリカ人のダブスタに戸惑い、輝ける闇を覗き込んで震えた――が、これらはレイプする側か、現場を視姦する立場から描いたヴェ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 補整しながら... dain.cocolog-nifty.com
中国の不条理小説。痛勤電車で両手バンザイさせて読んだわたしもシュールだwおもしろい…けど、いつものように素直にオススメできない。というのも、「ワケ分からん」小説でもあるから。編者の池澤氏は「カフカをおもわせる」と評するが、カフカ的とはちょっと違うような…(著者がカフカ本を書いていることに引きず... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 量子力学の巨... dain.cocolog-nifty.com
アプローチは秀逸だが、「生命」そのものに対するズバリの答えはない。むしろ、「生命体」や「生命活動」とは何か、といったお題が適切かと。生きている細胞の営みを物理的に定義しなおした場合、どのようになぞらえることができるか? について、実にうまく表している。半世紀を経て、なお刺激的なのは、シュレーデ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「アルケミス... dain.cocolog-nifty.com
スゴ本。ただし、読了後「もっと早く出会っておけば…」と後悔した一冊でもある。箴言の詰まった寓話としても読んでいいし、自己啓発本としてもいける。その証拠に、amazonレビューの方向がなんとバラバラなことか。前者として読んだ方には、サン=テグジュペリ「星の王子さま」を、後者とみなす方は、オグ・マ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 名著!「日本... dain.cocolog-nifty.com
「東大、京大、北大、広大の教師が新入生にオススメする100冊」で第5位。特に京大のセンセが、「英語の本質がわかると言っても過言ではない」とか、「全学共通科目の英語なんぞ 100 年続けても、この1冊には適うまい」といった最大級の賛辞を贈っている。著者はマーク・ピーターセン。明治大学経済学部の助... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 【微グロ注意... dain.cocolog-nifty.com
食人が忌み嫌われる理由の一つに、その調理方法がある。「八仙飯店之人肉饅頭」を観ていたとき、そう思った。料理人が発作的にkろした女の処理に困ってミンチ→肉まん→(゚Д゚)ウマー(捜査にきた警察も喜喜!)。そもそも、そんなチャンス(?)は、遭難して食料が尽きたときとか、食人族のお宅に招かれたときし... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 人により猛毒... dain.cocolog-nifty.com
「オマエモナー」的に読んで、キツい思いをしよう。最初は「死」について、次は「性愛」について、この2編はあなたの試金石になるだろう。どれだけ自分のモノにしているかによって、衝撃がまるで違ってくるから。これをトルストイの昔話のつもりで、他人事として読んだら、くらだないし第一もったいない。「死の葛藤... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 悪用厳禁!「... dain.cocolog-nifty.com
「だまされた」と思わせずに大衆を騙すテクニックがわんさと紹介されている。広告・政治宣伝のからくりを見抜くスゴ本。コマーシャルで衝動買いしたり、連呼されるワンフレーズ・ポリティクスに洗脳されることはなくなるだろう。マスメディアの欺瞞を意識している方なら自明のことばかりかもしれないが、それでも、こ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: エロゲにエロ... dain.cocolog-nifty.com
もうすぐ不惑だというのに、もう10年前の作品なのに。何回も何回も泣かされる。ゲームで、ノヴェルで、同人で、アニメ(顎)で、アニメ(京アニ)で、幾度も幾度も、消え往く少女たちを見送っては哀しみの涙を流し、取り戻した過去を一緒に喜び合っては涙を流す。悲しくても嬉しくても泣ける、かわった作品だ。いま... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ボクらは魚を... dain.cocolog-nifty.com
ミステリの謎解きと、手に汗にぎる追跡劇、そして、どんでん返しの法廷モノ。これらが一体化しているノンフィクション。カネを生む魚がどのように「マーケティング」され、乱獲され、壊滅していくのかが、銀むつ(マゼランアイナメ)を通じてよく見える。南極海を逃げる密漁船と、追うオーストラリア巡視船。緊迫した... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 正しい死に方... dain.cocolog-nifty.com
「いかに生きるか」という問いは、そのまま、「いかに死すべきか」につながる。おっと、逆だ逆、「いかに死すべきか」を追求すると、「いかに生きるか」の行動様式が決まる。本書を読むことで、単なる「葉隠」の解釈論を超え、武士という特殊な思考をシミュレートできるぞ。まず、奔放痛快な時代劇として楽しめる。時... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 冒険野郎フン... dain.cocolog-nifty.com
俗物ガウスと堅物フンボルト。ふたりの交錯する人生が面白い。れっきとした文芸書なのに、専門書のようなタイトルで損している。史実を織り交ぜながら書き手の自由にフィクションを作り上げている。この立ち位置は、時代小説と一緒。ガウスを奇数章、フンボルトに偶数章に重ね合わせ、二人の途方もない人生を描く。も... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 子どもと一緒... dain.cocolog-nifty.com
成功本をどれだけ読んでも、実行しなきゃ「読まなかった」ことと一緒。なので、「ドラゴン桜」を見習って、テレビの傍に地図帳を置いている。でもって、「ここ北京の会場では…」とか、「ドバイからのレポートです」というたびに、子どもと地図帳を開いている。これが、結構たのしい。グルジアやドバイの地政学的にビ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「こどもをや... dain.cocolog-nifty.com
高校受験をひかえた子どもに向けたメッセージ集。ただし、それに限らないところがミソ。不安を抱いていたり、今のいま落ち込んでいる人も、本書から元気をもらえるかもしれない。むしろ、親であるわたしが勇気をもらっている。本書が気に入ったのは、その本質を冒頭にまとめてあるところ。つまり、こんな問いかけで始... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: フリーマン・... dain.cocolog-nifty.com
一流の物理学者によるブック・レビュー集。天才科学者といえば独善的な性格が浮かぶが、フリーマン・ダイソンはおよそかけ離れている。独善的な思想は無用とばかりに、物事の多面性や中庸、相補性を重視する。あまり「科学者」っぽくない。「科学に関して、唯一無二のビジョンなどというものはない」とするダイソンは... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「アブサロム... dain.cocolog-nifty.com
どろり濃厚なミステリとして読んだ、2008年のNo.1スゴ本。ただし、最近のエンターテインメントに甘やかされた読者には、ちと辛いかも。物語は複数の語り手の視線によってさらされ、吟味されているのだから。ストーリー消化率を向上させるための「何でも知ってる説明役」は一切ない。たとえ三人称であってもだ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 腰痛もちは靴... dain.cocolog-nifty.com
わたしには劇的な効果があった。お試しあれ。不惑が気になるお年頃から、慢性的な腰痛に悩まされてきた。もう若くないからかなぁ、と腰痛体操(Cat-Cow Stretch)やへんてこヨガ(Wii-Fit)を試してきた(若干効果あり)。カバンの軽量化や椅子の調整、座り方・歩き方、はたまた体位まで気を配... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 放浪の天才数... dain.cocolog-nifty.com
天才はどこか浮世離れしているとはいうものの、エルデシュは群を抜いている。しかも、その奇行っぷりは数学者の育成に大きく貢献しているときたもんだ。驚異的な言動を追いかけているうちに、エルデシュとは、異世界から地球にちょっと立ち寄った人っぽい「現象」だったのではないかと思えてくる。まるで、数学の進歩... 続きを読む