『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでい...』 の新着エントリー
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 不可能とは、... dain.cocolog-nifty.com
「不可能」とは自らの力で世界を切り拓く事を放棄した愚か者の言葉だ「不可能」とは現状に甘んじるための言い訳に過ぎない「不可能」とは事実ですらなく単なる先入観だ「不可能」とは誰かに決め付けられる事ではない「不可能」とは通過点だ「不可能」とは可能性だ「不可能」なんてありえないImpossible i... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 死なない家「... dain.cocolog-nifty.com
そこに住めば どんな人も 死なないというよ誰もがみな 住みたがるが はるかな値段その家の名は天命反転住宅 三鷹にあるユートピア戯言兎角、死なない家があるらしい。[三鷹天命反転住宅]という。凸凹の床、歪んだ居間、球形の休憩室。極彩色の外観・内装は、この世のものとは思えない。帯の文句を信じれば、「... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 数学の本質は... dain.cocolog-nifty.com
情報源として読むとAHA!の宝庫だが、ぜんぶ理解しようとするとレベル高すぎ。目のつけどころが面白い。ケーキの切り分け、靴紐の幾何学、箱に缶詰をぎっしり詰める、チェスの千日手(Threefold repetition)など、一見、数学とは無関係の切り口から位相学、整数論、多面体定理の応用まで幅広... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「ロリータ」... dain.cocolog-nifty.com
ロリータという幻肢。かつて読んだはずなのだが、「見た」だけだった。ストーリーをなぞり、会話を拾い、あらすじと結末が言えるようになることを、「読む」と信じていたことが、痛いくらいわかった。というのも、先日読了した「小説のストラテジー」[レビュー]によって、新しい目を手に入れたからだ。この感覚のお... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: スキとかキラ... dain.cocolog-nifty.com
スキとかキライとか、最初に言い出したのは、誰なのかしら→今からそいつを、これからそいつを、殴りにいこうか→「神のみぞ知るセカイ」あらゆるギャルゲーを極め、「現実なんてクソゲーだ」と、断じる主人公は正しい。空から降ってきた小悪魔が主人公に課す試練。それは、「女の子の心のスキマを恋で埋める」こと。... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 形而上の快楽... dain.cocolog-nifty.com
快楽の装置としての小説論。「なぜ小説を読むと気持ちいいのか」が腑に落ちた。この「読み」は佐藤亜紀自身の読みなのだが、わたしのような門外漢でも参考になる。自覚的にこの快楽を享受できるか、次からは意識して読むつもり。経験として、わたしは知っている。ある描写のスピード感が心地よいことを。あるいは、物... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 「世界を変え... dain.cocolog-nifty.com
歴史の瞬間に立ちあうスゴ本。写真技術が誕生してから現代にいたるまでの、「世界の特別な一日」を100日分まとめて見る。ページをめくるたびに、声がもれる。いつか見た決定的瞬間から、見たことのない歴史へ行き来する。花に埋もれたダイアナ妃の写真、ずぶぬれで「壁」を壊す人々、真っ二つに折れ落ちるビル、巨... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 歴史を後ろか... dain.cocolog-nifty.com
もちろん、わたしが死ぬ可能性は100パーセント。だけど、病死か交通事故死しか想定していなかった。そんなことを気づかされ、失笑する。徴兵され、戦場でたおれることだってあるのか?いいや、いまや全体戦場の時代だから、前時代的な「戦死」はありえない。むしろ遠くからやってきたミサイルに蒸化される可能性の... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 立花隆の読書... dain.cocolog-nifty.com
「知の巨人」の、かなり特殊な読書術。反面教師として得るところ大。一読した最初の印象は、「ごはんを美味しく食べてるだろうか?」。想像を絶する忙しさだろうし、「寝るヒマ・食うヒマもない」のは自慢の証だろう。でも、たまには時間をとって、味わって楽しんで食事することがあるのだろうか?と心配になる。とい... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 嫁さんから三... dain.cocolog-nifty.com
自戒エントリ。「あなたとはやっていけない」──こう切り出した時点で、すでにスーパーサイヤ人と化している。こっちは素、どころか仕事帰りで泥疲れなので、怒涛の口撃に理解するのも精一杯。「オレだって○○も△△もやっているんだよ!」と反論・自衛の一つも返したくなる。しかしだ、それは間違っている。いや、... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 哲学、脳を揺... dain.cocolog-nifty.com
慣れ親しんだ世界が「揺さぶられる」感覚を訓練する。コクーンタワーのBook1stで呼び止められた一冊。「知の森」を髣髴とさせる、あの林立した書架から、警告のように伝わったぞ「俺を読め」って。ただこれ、タイトルどおり「哲学」のエリアに置いてあったけれど、中身はちがうような気が。むしろ自己啓発書と... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: この喪失感は... dain.cocolog-nifty.com
家族喪失の物語、と読んだ。ありきたりな題材をじょうずに料理している。すべて書簡形式――つまり、登場人物たちの手紙のやりとりを読む形で進行する。恋も、愛も、別離も、そして死も。ただし、よくある「二人の往復書簡」ではなく、男女入り乱れて8人のやりとりを読まされることになる。メールというよりもメッセ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: スローリーデ... dain.cocolog-nifty.com
ゆっくり読むことは、とても重要。だけど、ゆっくり読むこと「だけ」?速読中心の世の中に背を向けて、ゆっくり読むことを推奨する人がいる。ゆっくり読むこと、遅読、スローリーディングともいう。ロハスはだいぶ下火になったものの、およそ読書にとって、「じっくり読むこと」は大切だと思う。関心を惹くところだけ... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: あこがれとワ... dain.cocolog-nifty.com
もちろん高校んときを思い出して赤面しましたが何か?ゼータ関数、コンボリューション、テイラー展開――うむむ、さっぱり分からない。ここでいう「分かる」とは、同じ問題を自力で解けるかという意味で、だ。最初は「分かる」のだが、ひとつひとつ、イコールをたどるうち、数式の森にさまよいんでいく。それでも数学... 続きを読む
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「読んでいない本について堂々と語る方法」はスゴ本 - わたしが知ら... dain.cocolog-nifty.com
スゴいのは、本書が巧妙な罠だということ。タイトルは本を開かせるための釣りで、本書そのものに仕掛けがしてある。もちろん「未読本について語る方法」はあることはあるが、そいつを探しながら進めると、ホントの目的を読み流してしまう可能性が大。■1 本書の、「表面」疑似餌となっている「読んでいない本につい... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 人類を救うた... dain.cocolog-nifty.com
ヒステリックな学者や、不安を煽るだけのマスコミに読ませたい一冊。「待ったなし」と表現される問題がある。地球環境、水資源や食糧の枯渇、飢餓と貧困、感染症の拡大などがそうだろう。しかし、「待ったなし」と言われてから、いったい何年、何十年経過しているだろうか?いや、こうした問題に取りくむ人々や組織・... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 上から目線の... dain.cocolog-nifty.com
もはや読書論の古典とまであがめたてまつられている「本を読む本」。これを、なるべく楽しく読む方法をご紹介…というのも、手にしたかたならご存知だろうが、スーパー上から目線に辟易すること間違いないから。そして、もったいぶった言い回しで結局それかよ…とツッコミを入れるだろうから。しかし、だからといって... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 事実はSFより... dain.cocolog-nifty.com
「メタルギア・ソリッド」が、"近未来"でなくなっている件について。がんばりすぎのスネークは別として、軍関係者の悩みのタネは、「ためらう兵士」だそうな。「発砲をためらう兵士たち(Men Against Fire,1947)」によると、実戦で発砲するのは15~20%にすぎないという。発砲率なら訓練... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 祖国とは国語... dain.cocolog-nifty.com
国語としての日本語を考えるなら、夏彦翁に訊け。山本夏彦にいわせると、明治の日本人は文語を捨てたんだそうな。平安時代から千年かけて洗練された日本語を手放し、西洋語の翻訳を「日本語」としてあらたに発明したのが、いまの国語となっている。文明開化は東洋を捨てて西洋を学ぼうとして、皮相だけを学んで根本に... 続きを読む
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ハタチの、バ... dain.cocolog-nifty.com
やけどするような本がある。手に触れたところから、熱が、震えが侵入し、読み手のこころと化学反応を起こす。読む前から何が書いてあるのかわかり、それはまさしく自分のこと、自分が言いたいことなんだと驚愕しながらページをめくる。熱に浮かされたように読みきると、主人公と同じことをはじめる――すなわち、旅に... 続きを読む