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サマーズ「DSGEモデルはまるで経済政策の役に立たなかった」 - himag... d:id:himaginary
経済 | INET(=ソロスの新経済理論研究所)が4/8の晩にブレトンウッズでコンファレンスを開催し、そこでサマーズがそのように述べた、とEconomist's ViewのMark Thomaがtwitterで報告している。@MarkThoma: Larry Summers just said... 続きを読む
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経済成長の呪文 - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | IMFのAndrew G. BergとJonathan D. Ostryが、持続的な経済成長のためには格差を拡大させないことが肝要、という主旨の論文を書き、その概要をIMFブログでも紹介している(Economist’s View経由)*1。 以下はそのIMFブログからの引用。Some... 続きを読む
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オペラハウスは質の高い労働者を呼び寄せる - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | という主旨の論文をミュンヘンのIfo研究所の研究員が書いた(Mostly Economics経由のEconomix経由)。それによれば、質の高い労働者は文化施設の整備された場所に住むことを好むので、オペラハウスのある場所に引き寄せられるとの由。また、そういった地域は経済成長が2%高ま... 続きを読む
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耐久財は大停滞知らず? - himaginaryの日記 d:id:himaginary
- 政治・経済
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- 2011/04/08
経済 | デビッド・ベックワースがタイラー・コーエンの大停滞を裏付ける証拠として、以下のTFP(全要素生産性)の図を2/11エントリで提示した。これを見ると、確かに1973年を境としてTFPが下方に屈曲している。 このベックワースの図を2ヵ月後の今月4日にコーエンがリンクしたところ、ノアピニオ... 続きを読む
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ソローになり損なった男 - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | 一昨日と昨日に引き続き、IMFのソローインタビューから、気になったトピックを拾ってみる。 経済学の理論では、ほぼ同時に発見したにも関わらず、そのうちの一人の発見者だけが有名になるという事象が時々見られるが*1、ソローの成長理論でも同じことがあったと言う。その有名になれなかった同時発見... 続きを読む
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ソローがMITから離れなかった理由 - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | 昨日紹介したIMFのソローへのインタビューにおいて、彼がMITを離れなかった理由について以下のように記述されている。On his return to Harvard in 1945, Solow decided—at Lewis’s suggestion—to study econo... 続きを読む
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内生的成長論に足りないもの - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | 昨日のエントリではIMFセミナーの場でのvoxeuによるロバート・ソローへのインタビューを紹介したが、こちらのサイトではIMF自身によるソローへのインタビューが掲載されている(Mostly Economics経由)。ただし時期は少し前(昨秋)で、場所もソローのMITの研究室との由*1... 続きを読む
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新たな産業政策を考えるべき時? - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | 先般のIMFコンファレンスにおけるロバート・ソローへのインタビュー記事がvoxeuに掲載されている。その中で産業政策について語っている箇所が興味深かったので、以下に紹介してみる。Viv: One of the lessons from the crisis has been that... 続きを読む
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失業率と投資の相関関係 - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | を巡り、経済ブロゴスフィアで「グラフ戦争(graph fight)」が巻き起こっている。きっかけは、マンキューが3/29エントリでテイラーの1/14エントリの以下の図を取り上げたことにある。それによってテイラーのそのエントリに注目が集まったが、そこで一つの焦点になったのが、テイラーが... 続きを読む
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航空都市の時代? - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | Mostly Economicsが「Cities of the Sky」と題されたWSJ記事を紹介し、かつて鉄道の周りに町が発展したように、今後は空港の周りに都市が発展していくのだ、と書いている。 そのWSJ記事では、そうした航空都市(aerotropolis)の典型例として、ドバイ... 続きを読む
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インサイダー取引とドーピングと八百長 - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | ルイジ・ジンガレスがラジ・ラジャラトナムのインサイダー事件の裁判をProject Syndicateで取り上げた。そこで彼は、Lauren Cohen(“世界最強の経済学者”)、Andrea Frazzini、Christopher Malloyの共著論文(WP)に言及し、同論文の主... 続きを読む
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新卒の就職率を見れば失業が構造的か循環的か判別できる - himaginar... d:id:himaginary
経済 | という主旨のサンフランシスコ連銀論文が、Economist’s View、Mostly Economics、そしてクルーグマンブログで取り上げられた。 以下はその要旨。In the recent recession and recovery, the unemployment rat... 続きを読む
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いざという時に頼りになるのは… - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | サンフランシスコ連銀が、「Life-Cycle Shocks and Income」という小論を3/14付けで出している(Economists View、Mostly Economics経由)。そこでは失職、障害、離婚という3つの人生における一大事に対するケーススタディを行い、そのイ... 続きを読む
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総需要不足への4段階の政策対応 - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | 3/23エントリで触れたマンキューのMatthew Weinzierlとの共著論文では、結論部分で、経済が総需要不足に陥った時の政策対応を、以下の4段階に分けて記述している。ゼロ金利下限が制約とならない時 経済を完全雇用水準に回復させるには、従来型の金融政策で十分。財政政策は、ケイン... 続きを読む
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経済学は何の役に立つのか? - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済, 科学 | 昨今の経済学は科学か?という論争に絡めて、Mark ThomaがHal Varianの「What Use is Economic Theory?」と題された1989年の論文を紹介していた。以下はその概要。経済学理論を審美的な観点から捉える人もいるが、そうした観点だけでは経済学... 続きを読む
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生物学を巡る経済学者の誤解 - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済, 科学 | 昨日紹介したAdam Ozimekのエントリでは、Russ Robertsが1月に書いたブログエントリを議論の出発点にしていた*1。しかし、そのRobertsのエントリは、ScienceBlogsの「Mike the Mad Biologist」によってかなり手厳しく批判され... 続きを読む
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経済学は科学か? - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済, 科学 | という議論がここ1週間ほど欧米ブロゴスフィアを賑わせている。きっかけは、Modeled BehaviorのAdam Ozimekのこのエントリらしい(ただ、このエントリも、その前の晩のTwitter上の議論を受けたものとの由)。 結構長いエントリだが、ごく簡単に要点をまとめる... 続きを読む
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コント:ポール君とグレッグ君(2011年第2弾&第3弾) - himaginaryの... d:id:himaginary
経済, 社会 | 一応拾っときます。 リフレ政策のケーススタディとしてのグレッグ君ポール君Mark Thoma経由で知ったんだが、マンキューとWeinzierlが共著論文を書き、ゼロ金利下限においても財政拡張策を選択肢として考えるべきではない、その場合でも将来の金融政策に対し信頼できるコミット... 続きを読む
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すばらしい新世界・その3 - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | 昨日は、経済学の今後をテーマとしたIMFコンファレンスに対する反響の一端を紹介した。正確に言うと、それらは、主催者の一人であるブランシャールによるまとめへの反響という側面が強かったが、今日は、やはり主催者の一人であるデビッド・ローマーによるまとめ(IMFブログでのゲストエントリ)を紹... 続きを読む
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すばらしい新世界・その2 - himaginaryの日記 d:id:himaginary
経済 | 一昨日のエントリでは、IMFカンファレンスを受けてブランシャールが示した今後のマクロ経済政策ないし経済学についての指針を紹介したが、今日はそれに対する2人の経済学者の反応を紹介してみる。 まずは、コロンビア大学バーナードカレッジ教授のペリー・メーリング*1が書いたINET(=ソロスの... 続きを読む