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『Soul for Sale Phase II』 の新着エントリー

  • 立派な大人になる――劇場版『ヒミズ』に加えられたいくつかの変更(... blog.szk.cc

    普通に生きていれば、普通に幸せになれるはずだ、という考え方への信頼は、「普通でない生き方」への恐怖を、裏面に持っている。少しでもはみ出してしまったらもう未来はない、あるいは、普通の人生ではあり得ないくらいの苦労が待っているはずだ、という。 だけれども、そうした「転落」のきっかけは、今ではどこに... 続きを読む
  • 宝くじと当たりくじ « Soul for Sale blog.szk.cc

    ソニーの採用活動での「ルールを変えよう」という提言が話題になっている。その骨子は、(1)卒業後三年以内であれば、在職中の人も含め選考の対象にする、(2)応募者自身が選考方法を選べるように、複数のエントリーコースを用意、(3)スーツでの就活にこだわらない選考、の三点を通じて、学生と企業が対等な立... 続きを読む
  • 正月だからタスク管理を考える « Soul for Sale blog.szk.cc

    タスク管理という奴は、それだけで本が何冊もあるくらい奥の深いものなのだけど、きちんとした形で始めるには色々と困難もつきまとう。一番やっかいなのは、「多数のタスクを抱えている」からこそタスク管理を始めたいのに、忙しすぎてそもそもタスク管理の方法について学んだり工夫したりする余裕がないということだ... 続きを読む
  • 365分の1の例外 « Soul for Sale blog.szk.cc

    人生には、いくつものターニングポイントや、特別な瞬間という奴がある。点と線の話じゃないけど、そうした人生の分岐点は、傍から見て分かるほど単純なものじゃない。転職や、恋愛や、その他振り返ってみればなんであんなことしたんだろうって出来事の数々も、よくよく考えてみたらそのことを誰かに相談したときだと... 続きを読む
  • 「自粛ムード」の心理 « Soul for Sale blog.szk.cc

    Twitterに「不謹慎」という非難が飛び交う理由について書いたのがきっかけで、海外のメディアからいくつか取材の依頼をいただいた。それ自体はありがたいのだけれど、どうしても「自粛=日本独自の現象」という先入観で取材をされることや、僕の語学力の問題もあって、なかなかきちんとした形では答えられなか... 続きを読む
  • 時間は有限だが可能性は無限だ « Soul for Sale blog.szk.cc

    35歳になった。統計上は「若者」の定義から外れる年齢ということになろうか。正直なところ若いか若くないかという感覚そのものが鈍っているので、そういわれてもあまり感慨はない。一応、今年で物書きとしてお金をいただくようになってから、つまりデビューしてから10年ということになるのだけど、歴史というか社... 続きを読む
  • こんな時だから大学生活を考える « Soul for Sale blog.szk.cc

    寒すぎた冬がまだ尾を引いているせいで桜も例年より遅め。震災の影響を直接には被っていないとはいえ、一部の商品はスーパーでも売り切れる状況では、「入学おめでとう」などとのんきなことは言えないのかもしれない。まして、長いスパンで考えれば景気停滞、雇用不安、グローバル化への対応など、あと4年もたてば社... 続きを読む
  • 「電子書籍元年」とオープン戦略の意味 « Soul for Sale blog.szk.cc

    インターネットが登場した頃、これで紙のメディアは不要になると言われたことがあった。実際、オフィスでの文書のやりとりは徐々に電子化され、いまでは細かな文書はメールで送られることが普通になっている。けれどその一方で、コンピューターやインターネットに関する雑誌や書籍が売れるという出来事も起きたのだっ... 続きを読む
  • ニュースとしての行動履歴――mixiとfacebook « Soul for Sale blog.szk.cc

    最近、ぼんやりとfacebookを眺める機会が増えた。特に何かを発信するわけでもなくて、何かを書くときも英語で、と決めているので、基本的には見ているだけ。しかも流れてくる情報にもあまり興味を持てない(他のサービスだってそうだけど)ので、ほんとにただの「読み流し」。でも、しばらくそうやって読み流... 続きを読む
  • ノンアルコールビールとターンテーブル « Soul for Sale blog.szk.cc

    若者にモノが売れないと嘆く声が、昨年はあちこちから聞こえてきた。そこに無根拠な若者批判の匂いをかぎ取ったネットの人たちなんかは、バブル世代を基準にするなと反論したが、肝心の部分は分からないままだった。要するに、お金がないから消費しないだけで、ほんとは一回履いたスニーカーは二度と履かないみたいな... 続きを読む
  • 脱・個人所有の時代は来るか « Soul for Sale blog.szk.cc

    昨年はあまり目立った活動はしていないのだけど、ウェブや雑誌でインタビューを受けたり、企業の内部セミナーで喋らせてもらったりと、仕事そのものはたくさん受けていた。執筆も、発表されたものでチキーダとの共著や思想地図β、そしてまだ刊行されていないものなども何本か書いていて、まあ単著を出さなかった年と... 続きを読む
  • あなたの欲望に寄り添うなら « Soul for Sale blog.szk.cc

    一年を振り返って今年は大変だったなあと思うのは、きっと年の瀬がすごく静かで穏やかな人の特権で、それどころじゃないよ仕事だよ、って人も、このサービス社会にはたくさんいる。高度に消費社会化が進むと、今日くらいはお金で買えるサービスに頼らずに家族や友人、近隣の人々と過ごそうぜって人がいなくなるという... 続きを読む
  • ギャル演歌の世界へようこそ Part.2 « Soul for Sale blog.szk.cc

    完全にノリで書いたのに、気づいたら速水さんの連載をはじめ、微妙な広がりを見せている「ギャル演歌の世界」。自分としては、批評的な距離感もなく、揶揄する意図もなく、ただ目の前にある風景――音楽があって、それが好きだというコがいて――について「わかるわかる!」の気持ちで書いたので、変に展開するのもど... 続きを読む
  • ライフスタイルセンターの未来 « Soul for Sale blog.szk.cc

    「ライフスタイルセンター」というコンセプトが日本で注目を集め始めたのは、せいぜいがこの4、5年のことだと思う。というか今でもショッピングセンター(SC)界隈の一部を除けば、あまり知られている概念ではないけど。 伝統的にSCでは、NSC、CSC、RSCといった商圏や敷地面積などの規模に基づく区分... 続きを読む
  • 手拍子は2と4で « Soul for Sale blog.szk.cc

    おそらく今世紀最初の大規模ニュータウンである越谷レイクタウンは、噂には聞いていたものの、実際に行くまではどんな場所なのか、正直よく分からなかった。2008年3月に町開き(!)したこの地域は、駅も、ビルも、緑地も何もかもが新しく、35度に届こうかという猛暑日にも、サニーデイよろしくぐにゃりと波打... 続きを読む
  • 空間の商品化 « Soul for Sale blog.szk.cc

    先日、生まれて初めて「ディナークルーズ」というものを体験する機会に恵まれた。現代においては「感動」がマーケティングのキーワードになるのだ、ということがよく言われていて、サービス業も「感動」を与えるホスピタリティを提供しなければダメだ、なんて言う。そのホスピタリティも、従業員の一方的なやりがいの... 続きを読む
  • 資源の有限性と共同体 « Soul for Sale blog.szk.cc

    誰かの人生を支えるために自分の人生を犠牲にすることを、美しいと思う人もいるけれど、自分がやれと言われたらいやがる人が大半なんじゃないかと思う。そこに愛があればいいとか思っていても、いつまでたっても成功しないバンドマンを食わせてる彼女さんというありふれた構図にすら、僕らはちょっとした抵抗を感じる... 続きを読む
  • 教科書を読もう « Soul for Sale blog.szk.cc

    こないだの放送で説明しようと思っててできなかった話に、「教科書」の話題があったことを思い出したので書き付けておきたい。多くの大学生にとって、講義を受けるに当たっての教科書のコストというのは割と半端なくて、例えば甲南大学では平均すると3万円から4万円の教科書代がかかるのだという。このコストは事前... 続きを読む
  • 郊外とイエとナショナリズム « Soul for Sale blog.szk.cc

    東海道新幹線に乗るたびに、胸が締め付けられるような気持ちになる。田園の合間に立ち並ぶ個性のない住宅と学校と、コンクリート工場。都市部が近づくにつれ増えるロードサイドの飲食店と、駐車場の広いスーパーと、大型ショッピングセンター。雨に濡れたアスファルトと、河川敷の水たまりと、どこまでも続く鉄塔。そ... 続きを読む
  • 書くという再帰性 « Soul for Sale blog.szk.cc

    書くという行為は不自由だなと思う。商売で文章を書いていると、書くという行為は、常に誰かの求めに応じてなされるものになる。その時点で、相手と自分との間に生まれた社会観や時代観というものが、文章に反映されることになる。ワールドカップで盛り上がってた若者たちは、不景気のせいで世の中に不満を持っている... 続きを読む
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