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食品中の放射性物質の新たな基準値について - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
食品中の放射性物質について、その基準の見直しが進んでいます。巷では従来の暫定規制値(食品群にもよるが、500Bq/kg)から1/5の100Bq/kgに変更になるということが、規定事項のように語られていますが、一応、まだ最終決定したわけではなく、変更される可能性も無いわけではありません。現在は厚... 続きを読む
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今年もお世話になりました - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
毎年毎年、去年あれだけ色々あったのだから、今年は少しは平穏な年になるだろうと思うのです。ですが、予想通りというか予想に反してというか本当に最大級の激動の年になってしまいました。その中で今年のエントリを読み返すと、本当にいろいろあったのだなあと感慨にふけってしまいます。個人的にも今年は「飛躍」と... 続きを読む
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2011年 冬休みに読みたい。食の安心・安全について考える10冊 そ... d:id:ohira-y
その1 より続くその2では、原発事故に関連した書籍をあつめてみました。 もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書) 片瀬久美子 他もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)作者: 菊池誠,松永和紀,伊勢田哲治,平川秀幸,片瀬久美子,飯田泰之,SYNODOS出版社/メーカー: ... 続きを読む
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2011年 冬休みに読みたい。食の安心・安全について考える10冊 その... d:id:ohira-y
なんだかんだで3回目を迎えたこのコーナー。書店でもなかなかスペースをとってもらえない食に関する良い書籍を独断と偏見でご紹介します。まず本日は食の安全に関して、一般の読者向けに書かれた入門書的なものをご紹介します。 選考基準:おおむね2011年中に発行された書籍で食の安心・安全など食の分野をテー... 続きを読む
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TPP参加国の遺伝子組換え表示制度 - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
前回のエントリにコメントをいくつか頂いたので、お返事代わりに再度エントリをたてます。 まず、私自身はTPP参加が日本にとって良いことなのか悪いことなのか判断がつきません。ですから、そのための情報を集めている所です。しかし、自分でも情報の判断がしやすい食の分野において、反対派(しかも元農水大臣を... 続きを読む
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TPPの議論は正しい情報を元に - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
連日、TPPに関する報道が続いています。なんとなくですが、テレビや新聞をみる限りでは反対派の声のほうが大きいように感じられます。今日も、このような記事を見かけました。 TPP 反対派の具体論に 説得苦しむ推進派 関税を原則撤廃する環太平洋連携協定(TPP)をめぐる民主党内の議論は、九日の意見集... 続きを読む
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「安全な食べもの」ってなんだろう - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
先週、食品安全委員会より「放射性物質の食品健康影響評価」が発表されました。放射性物質の食品健康影響評価について※ 放射性物質の食品健康影響評価については、7月26日の第9回「放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ」において、評価書案がとりまとめられ、同日の食品安全委員会へ報告さ... 続きを読む
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わかりやすい食品表示とは? 〜食品表示一元化会議の資料について考... d:id:ohira-y
「食品表示がわかりにくい!」「そんなことが書いてあるなんて知らなかった」「なんでこんなことが書いていないの?」などと言う意見をよく耳にします。確かに現在の表示制度は消費者にとって複雑なものになってしまっているようです。ひとことで「わかりやすい表示」といっても,その意味するところは人によって異な... 続きを読む
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もうダマされないための「科学」講義を読んでヲモツタコト - 食の安... d:id:ohira-y
すでに、「もうダマ」の愛称で各方面で話題になっていますが、私も読んでみましたので、感想などを書いてみたいと思います。 もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)作者: 菊池誠,松永和紀,伊勢田哲治,平川秀幸,片瀬久美子,飯田泰之,SYNODOS出版社/メーカー: 光文社発売日: 201... 続きを読む
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暫定規制値が高いことは問題? - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
これは放射性物質の基準に限らないことですが、「他の国の基準値と比べて日本の基準は高いので問題だ」という主張をしばしば目にします。しかし、実際の検出状況や摂取状況から問題が語られる頻度はそれより低いのではないだろうかと感じています。そして、実際に重要なのは摂取状況および、そこから考えられる安全マ... 続きを読む
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放射性物質への不安につけこむ情報にご注意 - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
震災以降,全国の消費生活相談窓口に多数の相談がよせられているようです。その中には,放射性物質が排出できるとしたいわゆる健康食品への相談なども含まれています。すでに,薬事法違反で逮捕されたケースもあります。 放射性物質への不安につけこむ広告や勧誘にご注意を! 2011年3月11日に発生した東日本... 続きを読む
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無添加はかえって危ない - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
無添加はかえって危ない ―誤解だらけの食品安全、正しく知れば怖くない作者: 有路昌彦出版社/メーカー: 日経BPコンサルティング発売日: 2011/08/01メディア: 単行本(ソフトカバー)クリック: 299回この商品を含むブログを見る 「無添加」を売りにした食品が巷には氾濫しています。(な... 続きを読む
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放射線リスクの真実 〜ジャンクサイエンスに惑わされないために - ... d:id:ohira-y
中央公論 2011年09月号に<徹底討論>放射線リスクの真実 〜ジャンクサイエンスに惑わされないために と題した記事が掲載されていました。 中央公論 2011年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/08/10メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見... 続きを読む
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検査の値の考え方 〜姑チェックを例に - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
放射線の測定数値がメディアをにぎわすことが増えています。同じ測定でも,重さや長さなどであれば日常生活で使用している量ですし,秤や定規などで実際に計測した経験もあります。しかし,放射線関連の単位であるベクレルやシーベルトは震災前には聞いたことも無い人も少なからずいたでしょう。どのような分析をして... 続きを読む
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正しいリスクの伝え方 - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
日本において食のリスク分析が本格的に行われるようになったのは,BSEの国内発生が契機になっていると思います。この時,食品安全委員会が設立され,リスク評価・リスク管理・リスクコミュニケーションを3つの柱とする現在のリスク分析の仕組みが作られました。BSE問題では,食への信頼が揺らぐ一方,緊急に対... 続きを読む
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全頭検査より全戸検査 - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
汚染稲わらによる牛肉へのセシウム汚染を受けて,牛肉に関して全頭検査を行おうという自治体が増加しています。 広がる全頭検査、茨城・栃木も…機器確保が課題 この記事によると,岩手・宮城・秋田・山形・茨城・栃木・群馬・静岡・新潟・岐阜の各県もしくはJAが全頭検査を行う方針のようです。しかし,分析機器... 続きを読む
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肉牛へのセシウム汚染を試算してみる - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
稲わらによる牛肉への汚染問題について,調査が進むについて出荷されていた範囲や頭数が増加しています。出荷頭数は既に1000頭を超えました。この数字を見てその多さに驚くのですが,大事な情報が抜け落ちています。汚染されていた割合はどの程度なのか?また,汚染されていた頭数と同時に,肉牛全体の出荷頭数は... 続きを読む
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放射能汚染は「何故」肉牛だけか? - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
Diamondオンラインにジャーナリスト上杉隆氏の次のコラムが掲載されていました。 放射能汚染は肉牛だけか そのなかで上杉氏はこのように述べています。それにしてもなぜ牛ばかりなのか。果たして私たちは肉牛の汚染だけを論じ、そして案じていればいいのだろうか。 そもそも、福島の放射能は、県内の稲わら... 続きを読む
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福島産牛からのセシウム検出で再確認した2つのこと - 食の安全情報b... d:id:ohira-y
前回のエントリでお伝えした通り、東京都の検査でセシウムが暫定規制値を超えて検出された福島県南相馬産牛肉は特異的な数値を示していました。この原因は農家が高濃度に汚染された飼料を与えていたためと判明しました。福島全域で肉用牛飼育調査へ 県、260戸緊急立ち入り 餌の高濃度セシウム、規制値の56倍... 続きを読む
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福島県南相馬産の牛肉についての検査データ - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
以前紹介したサイト 食の放射能検査データ*1を使って,次の条件で検索を行いました。産地:福島県 南相馬市 品目:肉・卵 牛肉検索結果は以下の通りです。 これを見てもわかる通り,東京都で検査された11頭のみが特異的な値を示しています。詳しい調査は早急に行われるはずですが,今回の事例から福島県産あ... 続きを読む