世界を回せ by コラム・マッキャン - 基本読書
『世界を回せ』とは印象的なタイトルだ。書店で見かけた時にすっかり惚れ込んでしまった。ただしなんであれそうだが、つまらない本に使う金と時間は持ち合わせていない。衝動買いを容易く出来るほど経済的に豊かではないので念のためぱらぱらと冒頭をめくってみる。大勢の人が...
- 暮らし
- 2013/07/17 00:16
『世界を回せ』とは印象的なタイトルだ。書店で見かけた時にすっかり惚れ込んでしまった。ただしなんであれそうだが、つまらない本に使う金と時間は持ち合わせていない。衝動買いを容易く出来るほど経済的に豊かではないので念のためぱらぱらと冒頭をめくってみる。大勢の人が...
キングによる小説作法。世の中にはいくつもの小説作法の本があって、僕もつくっている人間は何を考えているのかを知りたくて、結構読んでいたんだけど本書はその中でも群を抜いて素晴らしい。最良の一冊だ。作法がよくできている、画期的なやり方だ! というわけではない。ま...
オススメ!これは予想外の出会い。日本の30歳ニートが民間軍事会社に入ってその才能を開花させるという一文ぐらいの情報は知っていてどこかのタイミングで読みたいと思っていた。いっぽう、それは飛び道具すぎないか? というのと主人公が強い系のライトノベルの流れを民間...
小ネタ。よく学習法の押し売りなんかで「一日たったの五分でOK!」みたいな謳い文句で売り込んでくるケースが見受けられるが、あれは信用ならない。なんにせよ「はじめる」のが非常に億劫なのであって、一度はじめてしまえば五分なんていわずに20分でも30分でもできるもの...
これは無責任すぎるのでは……と読み終えて思った。現状を大雑把にまとめあげただけで未来への提案は無内容極まりなく評価は高くない。佐々木俊尚さんによる最新の著作で、歴史観点からみて民主主義というのが必然的な結果として生まれたシステムなのではなく、テクノロジーの...
ガーメントは『ダイナミックフィギュア』や『シオンシステム』を出版している三島浩司さんによるタイムトラベル戦国時代もの。僕はすべてスルーしていたんですけど、これはなんとなく読んでみたら大当たり! タイムトラベルで行われるアイディアはめちゃくちゃスケールが大き...
施川 ユウキ著の漫画作品。「なんとかして読まずにすませて読書家の雰囲気だけ出したい!」という女の子が必死にがんばっていて好感が持てる。SFマニアな友人が出てきたり、シャーロキアンな友人が出てきたり、普通の本読みが出てきたりとバリエーション豊かだ。イーガンの名...
あまり比較するものがなくてどのように形容したらいいのか、難しい。異星人の描写や、そもそも宇宙の構造自体を現実から乖離させた形として書いているのだが、その根底からつくりかえちゃった世界観がたいへん素晴らしく、興奮する。いやほんとすごいんだよね。なにしろ普通、...
冲方丁の対談集だが、何が凄いってまずそのメンツが凄い。かわぐちかいじ、富野由悠季、井上雄彦、養老孟司、夢枕獏、伊坂幸太郎、天野喜孝、鈴木一義、中野美奈子、滝田洋二郎、山本淳子……。かわぐちかいじとはその創作論がおもしろく、富野由悠季は政治を語りまくり、夢枕...
著者ははてなダイアリーで有名なお方でお名前をシロクマ殿という。言及される時はたいていシロクマ先生(精神科医なので)と呼ばれているようなので、以下それにならう。本書はネットの、心理学的側面について書かれた電子書籍になる。なんとなく話題になっているのを観たので...
本書『機械男』はマックス・バリーによる長編作品。もともとは著者のウェブサイトで1ページずつ連載されたものを書籍化したもので、その時に寄せられた多くのコメントや読者の反応が随時作品内に反映されたそうだ。ある意味小説のオープンソースプロジェクトの結果うまれた作...
鉄条網に視点をしぼった一冊ということで、なかなかマニアックな内容だとは思う。だが米国では鉄条網を収集するマニアが多いのだという。多いって、どれぐらいだよとは疑問に思うものの、まあ数万人単位では存在しているのではなかろうか。鉄条網を収集するって、なんのために...
森博嗣の新刊。「これからの働き方」をテーマに書いてほしいという依頼を受けて書いた一冊とのことで、就活自殺やら、ブラック企業が〜社畜が〜といった仕事に関する悲観的な言質が多いが、そんな世界に生きている人へ向けたエッセイになっている。個人的には森先生が最近書い...
ガールズアンドパンツァーは素晴らしいアニメだった。プロットがシンプルで素晴らしいのはあったが(足りなりところはあるにせよ)、それよりも実際に戦車が動き、戦車ごとの特性が戦術、戦略に取り入れられ話が進んでいくのに感動した。それもこれも、そんな企画が通ったのも...
オススメ!500ページを超えるなかなかの大著だが、それだけの価値はある。情報なんてそこらへんにありふれているもので、すごく身近な存在というものですが実際に「情報ってなんなの」ってことを厳密に説明してくださいと言われると難しいことに気がつくわけです。「情報っ...
著:小飼弾さん。ぱらぱらぱらーーーっと一冊の本をあっという間に読んでしまう方なので「年間だとどれぐらい読んでいるのかなあ」と不思議だったんですが1,000,000ページですか。一冊多めに300ページ平均としたらうーん……3300冊ぐらい? 正直言って他の人とは桁が違...
プレイステーション立ち上げ秘話みたいなものは一度『ゲームの流儀』というインタビュー集の中で、丸山茂雄さんが語っているのをよんだことがあって、おもしろい話だった。草創期の興奮というか、ゲームはどんなに高くても、どんなクソゲーでも出したら売れるという時代の空気...
この世にはたくさんの感動がある。テニスをやっている人には、テニスでしか辿りつけない感動があるだろうし、将棋をやっている人には、将棋でしか味わえない一瞬というのがあるのだと思う。背筋が凍りつき、今まで味わったこともないような途方もない興奮を味わうことが出来れ...