『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでい...』 の新着エントリー
-
このハヤカワがスゴい!: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが... dain.cocolog-nifty.com
オススメ本をもちよって、まったり熱く語り合うスゴ本オフ、今度は「ハヤカワ」だ。 つまり、早川書房が肴だ。SF、NV、JA、HM、NF、FT、epi、演劇、もちろんハードカバーやミステリマガジンもOKだ。それではと、ハヤカワ・マイベストを選ぼうにも……これがすっごく難しい。「この新潮文庫がスゴい... 続きを読む
-
大学入試問題で語る 数論の世界: わたしが知らないスゴ本は、きっと... dain.cocolog-nifty.com
素数、完全数、ゼータ関数…数論の入門書は多々あれど、料理の仕方が素晴らしい。大学入試問題を俎上にのせ、次々と問題を解くことで、数論の深さと美しさを堪能するのだから。 高校生なら受験勉強を兼ねた好著になるが、むしろ本書は受験を終えた人にオススメ。受験勉強として通り過ぎるには勿体ないから。かくいう... 続きを読む
-
「女と男」のスゴい本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読... dain.cocolog-nifty.com
質量旨さ、本も料理も凄マジいい夜だった。 好きな本を持ち寄って、まったり熱く語り合うスゴ本オフ。始めて2年になるのだが、回を追うごとにパワーアップしている。出てきた本も料理も洒落にならんほど多量多様・ハイレベル・ユニークで、このエントリでは書ききれない。雰囲気ぐらいは伝わるので、これ見たら飛び... 続きを読む
-
「それでも、読書をやめない理由」は何だと思う?: わたしが知らない... dain.cocolog-nifty.com
いきなり結論、答えは「情報過多だからこそ、本を読むことが重要」になる。 結論はシンプルだが、ここへたどり着くまでの曲折は、身に覚えありまくり。そして、この結論そのものも激しく納得できる。「やっぱり本が好き!」この理由を腑に落とすことができる、貴重な一冊。 著者は批評家で、大学では文学を教えてい... 続きを読む
-
人生を思い出す「あさきゆめみし」: わたしが知らないスゴ本は、きっ... dain.cocolog-nifty.com
「女と男」をテーマにするならコレ。そして、読まずに死ねないのもコレ。 っとばかりに、積読山から発掘してくる。"源氏"は受験勉強で断片しか読んでないのと、どこかの引用エピソードでしか知らなかった。だからコミックとはいえ「通し」で読むのはこれが初。 幾重にも深読みできることは知っていたが、百聞一読... 続きを読む
-
生き方とは住まい方「東京R不動産2」: わたしが知らないスゴ本は、き... dain.cocolog-nifty.com
「性格は顔に出る、生活は体型に出る」という寸鉄がある。これに「生き方は住まいに出る」を加えたい。というのも、本書には、ユニークな物件を住みこなしている人となりが強く出ているから。 「Real Tokyo Estate / 東京R不動産」は、新しい視点で不動産を発見し、紹介していくサイトだ。あり... 続きを読む
-
さよなら、プリキュア: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読... dain.cocolog-nifty.com
はっきりいって、俺サマ大勝利の気分だった。 人目を気にしぃ映画館に集結するヲタを尻目に、「パパと一緒に観ようね」と娘の手を引き入場行進できる優越感。「ミラクルライトは子どもだけ」という制約には、「2回行けば平和的解決」とオトナの対応。 しっかし、今度のプリキュアはスゴいね、ごく普通の、ただの女... 続きを読む
-
「白鯨」は、スゴいと言うより凄まじい: わたしが知らないスゴ本は、... dain.cocolog-nifty.com
鯨で世界を束ねる、野心マンマンの試み、大成功。 メルヴィルは、「鯨辞典」を書こうとしたに違いない。だが、あまりの博覧狂気っぷりに読者は逃げ出すだろうと踏んで、興味をつなぎとめるため、モービィ・ディックとエイハブの物語を織り込んだのだろう。 あるいはメルヴィルは、30人の命を奪い、3隻の捕鯨船と... 続きを読む
-
日本語を飲む快楽「流れる/幸田文」: わたしが知らないスゴ本は、き... dain.cocolog-nifty.com
最初のページを読んで、そのまま"持って行かれる"。 昭和まもなく、花柳の女たちを活写した傑作。何気ない会話や描写がそのまま、日本語を読む快感になる(幸田文すごい)。これは、「この新潮文庫がスゴい!」でオススメされ、言われるがまま手にして、そのまま流れるように読む。 奇想な展開に"呑まれる"ので... 続きを読む
-
シンプルな人類史「スプーンと元素周期表」: わたしが知らないスゴ本... dain.cocolog-nifty.com
面白い本の探し方を教えよう。 図書館限定だが、的中率は100パーセントだ(ソース俺)。面白いかそうでないかは、もちろん好みによる。読書経験やそのときの興味、コンディションによっても左右される。だが、誰かを夢中にさせた本なら、あなたを虜にするかもしれない。手に取る価値は充分にある。 では、「誰か... 続きを読む
-
本好きが選んだ新潮文庫の160冊: わたしが知らないスゴ本は、きっと... dain.cocolog-nifty.com
好きな本を持ち寄って、まったりアツく語り合うスゴ本オフ。今回のテーマは「新潮文庫」。ジャンル不問・冊数未定でありながら、やってみるとむつかしい。 なぜと問うなら、自分の書棚と脳裏を浚ってみるといい。文芸、海外、歴史、冒険、SF、純文、対談、ミステリー、ファンタジー、ドキュメンタリー、エッセイ、... 続きを読む
-
被災地の子どもにオススメする一冊を選ぶなら: わたしが知らないスゴ... dain.cocolog-nifty.com
「被災地だから」というのなら、特にコレというのは無い。中高生に「コレいいよ」というつもりで選ぶ。宮崎駿の、非常にメッセージ性の強い一冊だ。 本に関わる人たちの飲み会に混ぜてもらった。これは、文字通り「混ぜてもらった」になる。編集者、起業家、書店員から、デザイナー、ライター、エージェントといった... 続きを読む
-
「世俗の思想家たち」はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあ... dain.cocolog-nifty.com
世俗の思想家 経済学の目的は、人の営みの本質をヴィジョンとして描くことが分かる。そして、経済学は科学でないことが、やっと腑に落ちる。 スミス、マルクス、ケインズ、シュンペーター、経済学説史上の巨人たちの言動がときに生々しく、ときにユーモラスに語られる。彼らは皆、学説や主義の発明者というよりは、... 続きを読む
-
物語とは物騙り「パラダイス・モーテル」: わたしが知らないスゴ本は... dain.cocolog-nifty.com
狂気のなかに置き去りにされる恐怖。 物語がさしだされ、受け取る。"ふつうの物語"では、語り手は後ずさりしながら去っていったり、なれなれしく近づいてきて同化しようとしたりする。ところが本書は、受け取った物語をあらためているうちに、語り手は忽然と消えてしまう。かなりグロテスクな物語を、信頼できない... 続きを読む
-
この新潮文庫がスゴい!(徹夜小説編): わたしが知らないスゴ本は、... dain.cocolog-nifty.com
「マイベスト新潮文庫」を探すべく、書棚と脳裏を漁るのだが……出るわ出るわ、記憶からも積山からも怒濤のごとく、文芸、海外、歴史、冒険、ミステリ、ファンタジー、ドキュメンタリー、エッセイ……ありすぎて選べない。 だから、も一つ「しばり」を設ける。それは「徹夜小説」であること。ひたすら面白く、寝食を... 続きを読む
-
スゴ本オフ@新潮文庫のお誘い: わたしが知らないスゴ本は、きっとあ... dain.cocolog-nifty.com
好きな本をもちよって、まったりアツく語り合うスゴ本オフ。「マイベスト新潮文庫」で開催するよ。 今回はちょっと変わっていて、どんなジャンルでもOK。しばりはただ一つ、「新潮文庫」であること。小説から論説、ミステリからインテリ、ロマンスからサイエンスまで、実にさまざまの作品が、安くて手軽なフォーマ... 続きを読む
-
「音楽の科学」はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが... dain.cocolog-nifty.com
音楽とは何か? 音楽を「音楽」だと認識できるのは、なぜか? 音楽を「美しい」と感じたり、心を動かされるのは、なぜか? 音楽好きなら、誰でも一度は思ったことを、徹底的に調べ上げる。そして、究極の問いかけ、「音楽は普遍的なものか」に対して真正面から答えている―――答えは"No"なのだが、そこまでの... 続きを読む
-
喩え先をまちがえると恐い「犬の心臓」: わたしが知らないスゴ本は、... dain.cocolog-nifty.com
「わが国の首相は馬鹿で無能だ」と叫んだ男が裁判にかけられ、懲役20年の刑となった。1年は侮辱罪、19年は国家機密漏洩罪だそうな―――この小話、出所はロシアだが、ニッポンでも笑えるから情けない。 同様に、本書はソビエトの風刺なのに、ニッポンにも刺さってくる。さすが「巨匠とマルガリータ」のブルガー... 続きを読む
-
嘘と統計を見抜けないと、経済は難しい「クルーグマン教授の経済入門... dain.cocolog-nifty.com
説明のための、道具としての経済を学ぶシリーズ。 日経新聞中毒症だったこともあり、経済は避けたい話題だった。なぜなら、嘘と統計の区別がつかないから。詐欺師と経済学者の区別がつかないから。その場のレトリックや明快さに騙されて、嘘に気づくのえらい年月を要するから。 日米貿易摩擦は"大問題"だったし、... 続きを読む
-
だれかに、なにかを、魅力的に伝える「はじめての編集」: わたしが知... dain.cocolog-nifty.com
わたしは「編集者」だということに気づかされた一冊。 そして、より良い「編集者」を目指すことは、わたしの人生をより良い作品にしていくことなんだというメッセージが届いた「あなたの人生があなたの最高の編集物なのです」。職業としての編集者(エディター、デザイナー、プランナー)に限らず、「人生を編集した... 続きを読む