玖珠町岩室のバラの切り花・苗生産販売会社「メルヘンローズ」が今月11日に埼玉県であった第55回日本ばら切花品評会(日本ばら切花協会主催)で、全国373点から県内で初めて最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。品種はM−ヴィンテージレッドで、自社開発15年目の快挙。8〜9月にオランダである国際園芸博覧会にも出品する小畑和敏社長(65)は「世界に認知させたい」と意欲を燃やす。 育種担当の辻しほさん(28)の尽力で、深紅色で結婚式用に開発した。小さい花が多く咲くタイプだが一輪咲きに見え、「花のボリューム感と、丸みを帯びた可愛らしい形」が評価された。 小畑社長は「(他品評会で農水大臣賞を受賞した)過去7回はヨーロッパ品種だが、オリジナルの今回は喜びもひとしお」。燃料高やリーマン・ショック以来の景気低迷、東日本大震災で業況は厳しく、「受賞を機に上向きへ」と期待を口にした。【楢原義則】 ……………………