JR西日本の長谷川一明社長は24日、大阪市で開いた定例記者会見で、6月1日にJR大糸線の白馬(北安曇郡白馬村)―糸魚川(新潟県糸魚川市)間で運行が始まる臨時増便バスについて、同線の廃線を視野に入れた取り組みではない―と強調した。沿線では不採算区間であることを念頭に廃線の議論に進まないか危ぶむ声が上がるが、「乗客を増やすためにやろうとしている。どれだけ(利用の)ポテンシャルが
JR東日本はチケットレス化、モバイル化を推進するとして、「みどりの窓口」の閉鎖を各地で進めている。現在約220カ所ある窓口は、新幹線や特急の停車駅など利用が多い場所を除き、2025年までに140カ所ほどに縮小する計画。窓口を閉鎖した駅には、代替として「話せる指定席券売機」を設置している。JR東日本長野支社は「みどりの窓口とほぼ同等の機能」と説明。しかし、SNS上では窓口閉鎖に対して「利用客軽視」、「公共交通機関として終わってる」などと否定的な意見が投稿され続けている。有人窓口の廃止に不安や疑問を感じる人がこれほど多いのはなぜなのか。専門家に理由を分析してもらった。 (中島瑞穗) まずは「話せる指定席券売機」の性能について理解しておきたい。操作に不慣れな人はオペレーターを呼び出し、声による案内を受けながら操作できることが特徴だ。オペレーターは、利用者が操作する画面を遠隔で見ながら説明。学生割
【松本山雅】 躍動へ完成度に自信 磨いた組み立てで守備網突破狙う 〈J3開幕 25日に宮崎戦〉 【監督・選手のウェブオリジナル談話付き】
県庁所在地の代表駅前なのに…マクドナルドがない!! 長野、青森、山梨、福井など20県が該当【独自調査】 長野県の県庁所在地・長野市にあるJR長野駅は、人口約36万6千人余の市の玄関口であり、長野県内で最大の駅でもある。北陸新幹線も停車するし、飲食店や衣料品店がそろう駅ビルだってあるし、駅前にはデパートやホテル、コンビニ、居酒屋、映画館もある。しかし、長野市民の一部はそんな駅の周辺に1つの不満を持っている。いや、弱点と言ってもよい。長野駅の駅前にはマクドナルドが、あの“マック”がないのだ。(中島瑞穂) 長野駅前には2013年まではマクドナルドがあった。高校時代を長野市で過ごした記者(27)は、放課後に駅前のマックにしばしば立ち寄り、100円のドリンクを飲みながら友達とおしゃべりを楽しんだり、勉強を教え合ったり。マックは「青春のたまり場」だった。しかし、駅に隣接する商業ビルの解体に伴い、201
■名古屋大大学院教授 加藤博和さん(53) 地方鉄道を考える時、なぜそこに公共交通が必要か、なぜ鉄道なのか、それを使い地域をどうしたいか、考えることが抜け落ちてはいけない。鉄道にこだわりを持つのはいいが、単純に国や鉄道会社が負担してほしい―というのはおかしい。結局、都市部の人たちが負担することになるから、納得してもらえる理由が必要だ。 鉄道はユニバーサルサービスだという意見もあるが、そもそも駅まで遠い人は恩恵を受けない。鉄道だけ見ていてはだめで、公共交通網全体を考えなければならない。 鉄道の難しいところは、駅や鉄路が決まっていること。バスはルートを柔軟に変えることができる。だから、バス転換というのは有力な選択肢になる。 ◇ 例えば大糸線。北安曇郡小谷村から同郡白馬村の高校やスーパーなどに行く場合、バスを直行で走らせた方が便利なのではないか。白馬駅を改造し、駅の中から…
上田駅でしなの鉄道を利用する人たち。通勤、通学者ら多くの人の移動、生活を支えている=4日午前11時31分、上田市 ■駅無人化・終電繰り上げなど、経営改善へ〈みつめる知事選〉 「運転免許を持っていないので、歯医者や温泉施設へ行くのに使っている。鉄道は生活の足」。しなの鉄道(上田市)を月4、5回利用しているという上田市の女性(71)は、上田駅で電車を待ちながら話した。新型コロナウイルスの流行前は外国人観光客が多く乗車しており、片言の英語で話しかけるのが楽しみだったと振り返る。 経営改善に向け、来春には減便を含むダイヤの全面見直しがある。女性は「これから免許返納者も増えると思う。減便は仕方ないけれど、観光客の減少が続くと路線を維持してもらえるか」と心配した。 県が7割以上に当たる17億8200万円を出資する第三セクターのしなの鉄道は台風19号災害のあった2019年度の決算で…
■きつい勾配・凍上現象・シカ衝突 JR東日本が28日公表した利用者の少ない地方路線の収入で、県関係で最も赤字額が大きかった小海線の小淵沢―小海間について、同社長野支社は29日、信濃毎日新聞の取材に運行コストが大きい同区間の特徴を説明した。標高差が大きく勾配がきついため落ち葉で列車が滑りやすい上、冬の寒さで線路下の土が凍結・膨張する「凍上(とうじょう)現象」が発生、シカとの衝突も頻発する。これら3点の対策がコストを押し上げているという。 JRの公表によると…
JR東日本は、全県に被害をもたらした記録的な大雨に際し、2019年の台風19号災害で被災した長野新幹線車両センター(長野市赤沼)の新幹線車両を事前に長野駅や軽井沢駅などに避難させた。同社担当者は「台風19号の被災経験を踏まえ『疎開』させた」としている。 同社によると、14日夜に同センターにあった…
JR小海線の海瀬(かいぜ)駅(佐久穂町)が「日本で1番海岸線から遠い駅」であることが、JRの依頼を受けた土地家屋調査士団体の調査で分かった。小海線には南牧村にJR鉄道最高地点(標高1375メートル)もあり…
県が30日発表した毎月人口異動調査に基づく人口推計で、9月の1カ月間に東京都から長野県に転入した人は516人に上り、転出者(422人)を上回って94人の「転入超過」となったことが分かった。新型コロナウイルスの感染が広がった4月以降、東京から県内への転入超過は6カ月連続となった。 前年同月と比べると、9月は東京からの転入者が104人増え、転出者が30人減った。転入者の増加は4カ月連続、転出者の減少は3カ月連続。 4〜9月の半年間の合計では844人の転入超過となった。転入者は3455人で前年同期を450人上回った。 東京、埼玉、千葉、神奈川4都県の「東京圏」との転出入では、9月の県内への転入者1022人に対し、転出者は871人にとどまり、151人の転入超過。前年同月との比較では、転入者が115人増え、転出者は170人減った。 9月の1カ月間で県外からの転入超過者数が多かったのは松本市(54人)
長野市は10月にも、同市若穂綿内の旧長野電鉄屋代線「綿内駅」を解体する。木造の駅舎は1922(大正11)年6月の開業当時の面影を残すが、屋代線廃止後は老朽化が進んでいた。市は一帯を整備し、2022年の善光寺御開帳の際には、マイカーからバスに乗り換える臨時駐車場として活用する方針。一方、地元の綿内地区は将来的には多目的広場などにする構想を抱き、市と連携する考えだ。 市交通政策課によると、屋代線廃止後の駅舎は市が所有。一時は保存活用も検討したが、地元が老朽化や防犯上の理由で撤去を求めた。今回解体するのは駅舎(68平方メートル)とプラットホーム。解体終了後は約1万平方メートルの旧駅敷地を整地し、若穂や松代の屋代線跡地で整備を進めている「千曲川新道」の一部として、遊歩道や自転車道も造ることにしている。 住民らでつくる「綿内まちづくり実行委員会」は昨年、地元としての駅周辺整備計画を市に提出。御開帳後
JR東海は31日、7月の大雨に伴う土砂崩落で平岡(下伊那郡天龍村)―水窪(みさくぼ)(浜松市)間が不通となっているJR飯田線について、10月中旬ごろに全線開通させる見通しを明らかにした。11月には観光列車「飯田線秘境駅号」を計5日間運行する予定。始発駅に初めて駒ケ根(駒ケ根市)を加え、豊橋(愛知県豊橋市)間を走る。 飯田線は7月中旬に中井侍(なかいさむらい)(天龍村)―小和田(こわだ)(浜松市)間で土砂崩落が発生。同社は「運転再開まで約3カ月を要する」と発表し、復旧を進めている。同社広報部は「全線再開日は決まり次第、発表する」としている。 秘境駅号は11月13〜15日に駒ケ根―豊橋間、21、22日に飯田―豊橋間で各日上り1本を運行。駒ケ根発便は伊那田島(上伊那郡中川村)に初めて停車する。下りは同日程で豊橋―飯田間を各日1本を運行。全車指定席で、乗車券の他に急行・指定席券が必要。乗車日の1カ
新型コロナウイルスの感染拡大によるバス会社の経営悪化で、長野―飯田間、長野―松本間といった県内高速バス路線の運行が苦境に陥っている。これまで県内と首都圏などを結ぶ高速バスの収益で県内路線の赤字をカバーしてきたが、その「稼ぎ頭」の収益が激減。南北に広い県内の移動を支えてきた交通機関の維持に向け、アルピコ交通(松本市)は26日、公設民営化による支援を県に求めると明らかにした。 同社は県内で、長野市と飯田市を結ぶ「みすずハイウェイバス」(信南交通、伊那バスと共同運行)と、長野市と松本市を結ぶ「長野―松本線」を運行。通勤通学の利用が多いものの、以前から年間を通じて赤字が続いている。県内と首都圏や関西圏を結ぶ高速バスの収益で、県内の高速バスや路線バスの赤字を埋め合わせる収益構造だった。 しかし、同社によると、県内路線と県内外の路線を合わせた高速バス事業の本年度の売上高は、前年度の11%にとどまる見通
職員1人の新型コロナウイルス感染が20日に確認された長野銀行小諸支店(小諸市)で23日午前1時10分ごろ、警備会社の装置が異常を感知し、正面入り口横の窓ガラス1枚が割れているのが見つかった。店内にはコンクリート片があった。小諸署は器物損壊事件として、職員の感染との関連も視野に捜査している。 割れたのは幅約1・4メートル、高さ約2・3メートルの強化ガラスで、大人の腹から胸の高さに約30センチ四方の穴が開いた。関係者によると、見つかったコンクリ片は先端が鋭利で、窓の付近に転がっていた。長野銀行によると、異常を感知した23日午前1時すぎは無人で、金品に被害はなかった。 同行は20日、小諸支店に勤務する20代男性職員が新型コロナに感染したと発表。21日は臨時休業にして店内を消毒し、消毒作業完了を受けて22日に営業を再開していた。 (7月24日)
JR飯田線は11日、運転を見合わせていた駒ケ根(駒ケ根市)―長山(愛知県豊川市)間のうち駒ケ根―天竜峡(飯田市)間の運行を始発から再開したものの、夜になって雨量が規制値に達したため七久保(上伊那郡飯島町)―長山間などで不通になった。JR東海によると、下伊那郡天龍村中井侍地区での土砂崩壊を含め複数の土砂流入や冠水を確認しているが、危険があるため作業員を派遣できない箇所もあり、全容はつかめておらず、全線再開には「相当な日数がかかる見通し」。沿線の観光業に影響が出始めている。 運休区間にある平岡駅に併設された天龍村総合交流促進施設「ふれあいステーション龍泉閣」は、飯田線で訪れる予定だった客のキャンセルが複数出た。温泉や宿泊施設を備えた観光拠点。支配人の三浦晴季さん(55)は「激しい雨が降り始めてからのキャンセルは十数件」と明かす。宿泊客のうち、電車で訪れる人は3割ほどというが「影響はある。早く復
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