7月4日のイギリス総選挙に向けて、最大野党・労働党の党首、サー・キア・スターマーは27日、イングランド南部ウェスト・サセックスで選挙戦初の本格的な基調演説を行った。労働者階級の家庭で育った自分の生い立ちをあらためて有権者に説明すると共に、労働党政権は「イギリスを再び、働く人に仕える国にする」と約束した。 元検察官のスターマー党首は自分が、会場から遠くない南部サリー州の村で、「工場で働く父と看護師の母」のもとで育ったと紹介。「制御できないインフレがどういうものか、よく知っている。生活費が値上がりし続ければ、『払えない請求書をまた届けに来たのか』と郵便配達員の姿におびえるという感覚も知っている」と話した。