体罰はなぜ悪か、について考える - Arisanのノート
体罰について考える際、まず「体罰は是か非か」というところから考え始めることが、適切であり公正な態度であるという風に思われている。だが現在の社会が概ね、実力・権力や権威を有する者が、そうでないものに対して振るう暴力を容認してしまう傾向にあるということ、またそ...
- 暮らし
- 2013/01/29 08:01
体罰について考える際、まず「体罰は是か非か」というところから考え始めることが、適切であり公正な態度であるという風に思われている。だが現在の社会が概ね、実力・権力や権威を有する者が、そうでないものに対して振るう暴力を容認してしまう傾向にあるということ、またそ...
この東京新聞の社説は、先日批判を書いた朝日の社説とは雲泥の差であり、こういう真っ当な記事が今後さらに増えて多くの人たちの心を動かしていくことを望みたいと思う。無償化見送り こんな時こそ太陽でhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK20130126020001...
アルジェリアの事件に関しては、一言だけ言っておきたい。それは、今回の出来事と日本政府の対応が、福島原発の事故に関するものと同じに見えるということだ。 福島の原発事故は、現在も実際には収束の目処がまったくたたない中、危険な被曝労働がいつ果てるともなく続けられて...
相変わらず、内外で書くべき話題が山のようにあるのだが、今回もあまり緊急性のないことを書かせてもらう。 ミシェル・フーコーは、20世紀後半のフランスを代表する思想家で、たんに哲学者というより社会学や歴史学の分野にまたがる大変大きな仕事をした人であり、また監獄や...
19世紀の末から20世紀の初めにかけて活躍したエミール・デュルケームは、フランスが生んだ、歴史上もっとも有名な社会学者の一人だろうが、その講義録『道徳教育論』(麻生誠/山村健訳 講談社学術文庫)のなかで、「学校における罰」、さらには「罰」一般について大変示唆...
朝日新聞をとってないので、よく話題についていけなくなるのだが、今日(9日)ツイッターを見てたら、朝刊に載った朝鮮学校無償化排除問題についての社説のことが、悪い意味で話題になっていた。見てみると、言葉遣いは一見丁寧だが、確かにたいへん怖い内容の文章である。昨日...
非常に典型的な発言だと思うので、批判しておきたい。 大阪・高2自殺:「最悪の大失態」橋下市長http://mainichi.jp/select/news/20130109k0000m040060000c.html 大阪の高校で、体罰が原因とされる生徒の自殺が起きたことに関する、市長の発言である。見出しの「最悪の大失態」...
昨年の暮れ文部科学省は、高校授業料無償化を朝鮮学校に「適用しない」と発表しました。 現在の省令の内容に照らせば朝鮮学校を適用外とすることは明らかに不当なので、民主党政権下では、さまざまな理由をつけて適用を渋ってきたわけですが、自民党政権となるに及んで、なんと...
昨日、中村雄二郎著『悪の哲学ノート』のなかで、「悪」を、「善」よりも自己を伝達しようとする意欲と能力に勝るものとして捉えるシオランの考え方に言及されていることを書いたが、これは大変示唆に富むと思える言い分なので、中村の同書(p48)からの孫引きになるが、以下にシ...
おととしの正月は、『朱子伝』(三浦國雄著)を読んでいた。去年の正月には、ソフォクレスの戯曲を読んでいたはずだが、今年たまたま読んでいるのはキケローの『弁論家について』である。弁論家について〈上〉 (岩波文庫)作者: キケロー,Cicero,大西英文出版社/メーカー: 岩波書...
今年の読書の中で、とくに記憶に残っているのは、ジャン・ジュネの戦後の作品の翻訳を続けざまに読んだことだ。『シャティーラの四時間』、『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』、『恋する虜』、それに『公然たる敵』という諸作品である。 これらはいずれも、汲み尽せない...
韓国の大統領選の結果をうけて、特に書いておきたいことがある。 それは、日本と韓国の新政権の誕生によって、日本国内の朝鮮学校が、かつてない程の窮地に立つだろうということである。民主党政権下においても、排除と迫害・圧迫にさらされていた全国の朝鮮学校は、安倍政権の...
自民党は三百議席程もとる大勝だったのに、幹事長まで務めた加藤紘一氏は落選したそうである。すでに広く言われているように、今回の選挙では、一般に左翼的とみなされている勢力だけでなく、リベラル保守と呼ばれるような勢力も、ほぼ壊滅したと言っていいだろう。この敗北が...
ご存知の方が多いと思いますが、はてなでは「モジモジ」さんとして知られ、3・11以後は大阪で反原発・被曝反対の運動を熱心に続けてこられた下地真樹さんが、9日日曜日に不当逮捕され、拘留されています。10月以降多くの逮捕者を出している、大阪での一連の弾圧のなかで...
大新聞の力など、私は信じない。一つの新聞は、それを読む人々と、それを愛好する人々とを表現するものである。(アラン 『人間論』 原亨吉訳 ) 韓国の大統領選や日本の総選挙の投票を目前にして、またぞろ朝鮮による「ミサイル」発射の話題が、マスコミを賑わせている。 今...
はじめに、前回書いた、13日に瓦礫受入れ説明会の会場で不当逮捕された四人の人たちの早期釈放を求める署名が募られています。下記のサイトから、ご協力をお願いします。http://blog.goo.ne.jp/garekitaiho1113/e/b508730134dd941778e8b8ec9ec7e52e ウェブ署名を先行させてい...
すでにご存知の方が多いと思うが、13日火曜日の午後、大阪市でまた、原発・瓦礫拡散反対運動に関わる不当逮捕があった。今回は、四人が一挙に逮捕された。大阪市がごり押しを進めてきたあげく、おざなりのように開いた「住民説明会」の直前の出来事である。http://occupyosak...
11日日曜日、西梅田公園と関西電力本社前で原発と被曝に対する抗議行動があったので参加してきた。http://1111kanden.blog.fc2.com/とくに関電前には、折からの大雨のなか、多くの人が集まってスピーチに耳を傾けたりシュプレヒコールをあげたりした。稼動中の大飯原発やもん...
28日の日曜日、リバティ大阪でコマプレス製作の記録映画、『東日本大震災 東北朝鮮学校の記録2011.3.15〜3.20』の上映とトークの催しがあり、参加してきた。 この映画は、去年3月11日の震災の直後、発生から三日目に東北に入り、建物や設備に大きな被害を受...
自転車の撤去作業に抗議したら、公務執行妨害だとされて逮捕、そして起訴。こんな、理不尽で空恐ろしい出来事が京都で起きていた。http://d.hatena.ne.jp/kaesepicnic/ 自転車に乗っている人なら誰でも、町では有料の駐輪場を探して預けなければ自転車を撤去されてしまう不便さ...