-
あらためて 無添加はやはりあぶないのではないか? - 食の安全情報b... d:id:ohira-y
北海道で発生している白菜の浅漬けを原因とした腸管出血性大腸菌について原因の究明とともに、同業他社が行っている作業の安全性について、行政の立ち入り確認が進んでいます。その中で、野菜を洗浄する際に消毒を行っているいない事業者が複数確認されました。その理由は「食品に化学的なものを使いたくなかった」と... 続きを読む
-
浅漬けの衛生管理についてなど - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
北海道で発生していた腸管出血性大腸菌O157の食中毒ですが、原因食品が判明したようです。腸管出血性大腸菌O157による食中毒の発生について この件については、すでにサイエンスライターの松永和紀さんが記事を書いておられるので、そちらも読むことをお勧めします。また起きてしまった! 浅漬けによるO1... 続きを読む
-
祝・消費者教育教材表彰 優秀賞受賞 上野製薬株式会社 みんなでお... d:id:ohira-y
食品添加物メーカーである上野製薬は、以前から消費者教育に力を入れている。これまでも、わかりやすいパンフレットを作成するなど、様々な活動を行ってきた。そして今回、その資料が消費者教育教材表彰を受けることになった。消費者教育教材資料表彰 結果発表! http://www.consumer-educ... 続きを読む
-
食中毒統計と実態の差 - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
前回の記事にコメントを多数いただいているので,そのお返事としてこのエントリをあげます。 日本の食中毒の発生状況を平成23年の集計からまとめると次のようになります。事件患者死者総数1,06221,61611原因食品又は食事が判明したもの85119,97710病因物質が判明したもの99420,60... 続きを読む
-
そして、レバ刺しが禁止された - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会 食品衛生分科会での審議の結果、牛肝臓を生食用として提供されることが禁止されるようです。つまり、レバ刺しが禁止になるということです。すでに、レバ刺しについてはこれまで何度も書いてきたのですが、禁止を前にした報道などで気になることがいくつかあったのであらためて書い... 続きを読む
-
下げるべきはリスク 〜 食品中の放射性物質検査における独自基準に... d:id:ohira-y
これまで、2回にわたって食品中の放射性物質検査における独自基準について考えてきました。簡単に振り返ると、独自基準に見合った管理体制をとれているのか(その1)。独自基準を設定しても、リスクは変わらないのではないか(その2)ということでした。 さて、それではリスクの程度が変わらないにも係らず、基準... 続きを読む
-
下げるべきは基準値? 〜 食品中の放射性物質検査における独自基準... d:id:ohira-y
波紋を呼んでいる農水省の通知について、前回は農水省が自主的な取組みを否定してはいないことと、本当の意味で独自基準を設定するにたる検査体制を築くには、高いハードルがあることについて書きました。今回は、独自基準を設定している事業者の食品を選ぶことで、リスクが下がるかどうかを考えて行きたいと思います... 続きを読む
-
食品中の放射性物質検査における独自基準について たぶん、その1 -... d:id:ohira-y
農林水産省から、次の通知が出たことが話題になっています。食品中の放射性物質に係る自主検査における信頼できる分析等についてここで求められていることの、1点目は自主検査について信頼できる方法に基づいて行ってくださいということです。食品産業事業者の中には食品中の放射性物質に係る自主検査を実施している... 続きを読む
-
自然毒による食中毒 〜食中毒の原因は細菌やウィルスだけじゃない〜... d:id:ohira-y
食中毒の原因というと、サルモネラやO157のように細菌によるものや、ノロウィルスのようにウィルスによるものが思い浮かびます。実際、発生件数や患者数のほとんどは細菌・ウィルスによるものですが、それ以外の原因による食中毒も存在します。その中でも、自然毒(動植物が含む毒成分による食中毒)は発生件数こ... 続きを読む
-
レバ刺し規制に至るまでの道のり - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
本日の日経に次のような社説が掲載されました。 「レバ刺し禁止令」の愚かしさ 食の安全・安心のために、行政が手を尽くすのは当然のことだ。だからといって、こうも短絡的な「禁止令」がまかり通っていいのだろうか。牛の生レバー(肝臓)をめぐる法規制の動きである。 中略 対象は生レバーに飛び火し、腸管出血... 続きを読む
-
プリウスとオリーブの木 - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
サイエンスブロガーお茶会のディスカッションで話したことを少し。農薬の毒性などが話題になる際に、「昔の農薬は確かに危険なものもあったが、現在では毒性も低くなっている。しかし、以前のイメージで語られてしまう」といった事が言われます。これは農薬に限ったことではなく、食品添加物も同様だと思われます。有... 続きを読む
-
サイエンスブロガーお茶会 - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
みけねこサイエンスプロジェクトさんのお誘いで、サイエンスカフェを行いました。 今回は、そこで話した概要と、参考資料などを紹介いたします。ご依頼頂いたテーマは食品中の放射性物質の基準値についてでした。そこで、まず放射性物質以外の残留農薬などの基準値の決め方や、これまでに生じた問題などを紹介しまし... 続きを読む
-
サイエンスブロガーお茶会のお知らせ - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
3月25日に、サイエンスカフェを開くことになりました。テーマは「食の放射線基準と安全」です。まだまだ空席がございますので、ご興味のある方はご参加下さい。当日のファシリテーターはブログ:「趣味:科学」のたかさん。主催?はみけねこサイエンスプロジェクトさんです。科学者ではないけど科学がテーマのブロ... 続きを読む
-
震災からの1年を振り返る - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
今日で、東日本大震災が発生して1年になります。この震災で命を落とされた方々に、哀悼の意を表します。この1年は本当に様々なことがあって、あっという間だったなというのが正直なところです。ここで簡単にですが、私の関する「食」を通じて振り返ってみます。 初期の頃の物不足震災当初は、本当に様々な物資が不... 続きを読む
-
誤解だらけの放射能ニュース - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
このブログの読者の方にはおなじみ、毎日新聞の小島正美記者の新刊が出ましたのでご紹介します。[asin:4885553970:detail] 本書は、記者の立場から見た放射能関連報道が煽られる原因分析と震災後の報道や対応についての座談会からなる2部構成となっています。 ニュースの大きさを決める方... 続きを読む
-
基準値を厳しくする事で切り捨てられるもの - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
前回のエントリでは食品安全委員会のリスコミ資料を元に、新基準案がどのような考えに基づいて作られているかを確認しました。また、放射性物質を摂取量の推定では新基準案の介入線量である1mSvに対して現状においても摂取量は十分に少ない事や、基準を厳しくしても摂取量はあまり減らない事がわかりました。さて... 続きを読む
-
食品中の放射性物質の新たな基準値について - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
食品中の放射性物質について、その基準の見直しが進んでいます。巷では従来の暫定規制値(食品群にもよるが、500Bq/kg)から1/5の100Bq/kgに変更になるということが、規定事項のように語られていますが、一応、まだ最終決定したわけではなく、変更される可能性も無いわけではありません。現在は厚... 続きを読む
-
今年もお世話になりました - 食の安全情報blog d:id:ohira-y
毎年毎年、去年あれだけ色々あったのだから、今年は少しは平穏な年になるだろうと思うのです。ですが、予想通りというか予想に反してというか本当に最大級の激動の年になってしまいました。その中で今年のエントリを読み返すと、本当にいろいろあったのだなあと感慨にふけってしまいます。個人的にも今年は「飛躍」と... 続きを読む
-
2011年 冬休みに読みたい。食の安心・安全について考える10冊 そ... d:id:ohira-y
その1 より続くその2では、原発事故に関連した書籍をあつめてみました。 もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書) 片瀬久美子 他もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)作者: 菊池誠,松永和紀,伊勢田哲治,平川秀幸,片瀬久美子,飯田泰之,SYNODOS出版社/メーカー: ... 続きを読む
-
2011年 冬休みに読みたい。食の安心・安全について考える10冊 その... d:id:ohira-y
なんだかんだで3回目を迎えたこのコーナー。書店でもなかなかスペースをとってもらえない食に関する良い書籍を独断と偏見でご紹介します。まず本日は食の安全に関して、一般の読者向けに書かれた入門書的なものをご紹介します。 選考基準:おおむね2011年中に発行された書籍で食の安心・安全など食の分野をテー... 続きを読む