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何とかと紙一重の男のプライド - tyokorataの日記 d:id:tyokorata
ここ数日男のプライドばかり扱っていますが、ちょっと軽めのお話を。 私の通勤ルートには、小学校があるため、寒い中でも薄着どころか半そで半ズボンで登校する小学生をたまに見かけます。 実際は寒いんでしょうが、私が小学生の時には『寒い冬でも半そで半ズボンが格好いいんだ」と嘯く子どもがいたことを考える... 続きを読む
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男女平等を我々少年ジャンプ読者に教えてくれた人 - tyokorataの日記 d:id:tyokorata
先ほどのエントリで男女平等の第一人者の画像を貼り忘れていましたので、改めてご紹介します。 『ダイの大冒険』のフレイザードです。 戦場では弾丸や爆弾が女性を避けてくれるわけではないので、この理論は非常に理が通っているのですが、なぜか作品の文脈では否定される方向でした。未だにそれは私にとって謎です。 続きを読む
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女を殴る上条さんとサラリーマン金太郎 - tyokorataの日記 d:id:tyokorata
『とある魔術の禁書目録』のヒーローであるわれらが上条さん(さんづけ確定)は、女性を殴るヒーローです。そしてその思想的背景にあるのは、フェミニストが獲得したはずの「男女平等」という言葉ではないかと私は考えます。 そしてそれをかっちりと明言しているのが『サラリーマン金太郎』です。 改めてみると、... 続きを読む
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「私は頭があまりよくないから」という無気力型への片道切符 - tyoko... d:id:tyokorata
今朝紹介した『無気力の心理学』の続きです。無気力の心理学―やりがいの条件 (中公新書 (599))作者: 波多野誼余夫,稲垣佳世子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1981/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (30件) を見る 恐ろしいのがこの... 続きを読む
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努力信奉者や「運」の良かった者はそうでないものを理解できない - t... d:id:tyokorata
昨日の「運」絡みの話ですが、『からくりサーカス』の話の前に、あるお話を。 以下は人間を対象としたある実験ですが、ドウェックは難度の高いテストを解かせる際に、「無力感型」と「がんばり型」の両者にわけて実験を行ったそうです。 そして「頑張り型」の人間は、失敗を自分の努力不足のせいだと考え、成功を自... 続きを読む
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奪うことしか出来なかった”お父様”と錬金術を捨てて全てを手に入れ... d:id:tyokorata
昨日『鋼の錬金術師』の最終巻を買ってきましたが、作者である荒川先生の基本的な思想は、ご実家である北海道農家のゆるぎない生き方に根ざしているなと思う最終回でした。 最終場面において、世界の王を目指した[強欲]のグリードでしたが、彼は全てのものを欲するという”お父様”の色がニ番目に濃いキャラクター... 続きを読む
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恋愛を結婚までの一過程としてしか見なかった人のお話 - tyokorataの... d:id:tyokorata
友人と久しぶりに会って、いろいろと話をしましたが、その際にいくつか浮かんだ疑問や考えなどを書いてみます。 私の友人は女性との交渉がものすごく得意な人です。私は非モテ星から来た非モテ中の非モテのエリート王子、ヒモーテというくらい非モテですが(猛烈に寒い事を書いた気がしますが、たぶん気のせいでしょ... 続きを読む
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鉄腕アトムの夢から20世紀少年の悪夢へと - tyokorataの日記 d:id:tyokorata
『20世紀少年』の中で大阪万博は物語内部において大きなウェイトを占めていますが、それはその時代に少年時代をすごした今の大人たちが夢見た未来と、現実とのギャップを描くにあたって大きな役割を果たしています。それは、「人類の知恵の結晶である進歩した科学は、こんにち我々が抱える問題を解決してくれて、我... 続きを読む
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ちょっと真面目なネット社会のお話 - tyokorataの日記 d:id:tyokorata
近年のアニメ、漫画媒体では、ネット社会を取り込んだが増えつつあります。少し前の媒体ですが、攻殻機動隊の笑い男のネットスペースの回は、2ちゃんねるを映像化したものとして、アニメ史に残るものだと思います。攻殻機動隊 S.A.C. 笑い男 マグカップ出版社/メーカー: コスパ発売日: 2008/08... 続きを読む
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ディアボロがジョルノから逃げなかった理由 〜ディアボロとディオの... d:id:tyokorata
今回のテーマは変化を望まなかったディアボロの姿勢についてです。 第五部のラストバトルは、「矢」の争奪戦でした。 この「矢」の力、すなわちレクイエムを暴走させたことで、希薄だったボスとジョルノ一行との戦う理由が明確化しました。 元々、ジョルノ一行を始末することが目的だったボスことディアボロ... 続きを読む
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他人とは違う苦しみを理解して受け入れてくれる人を求めた人たち〜 ... d:id:tyokorata
以前当方のブログで、三匹の天才というエントリを扱いました。 三匹の天才(めだか、秋葉流、吉良吉影) - tyokorataの日記 そして、その後に世間知に長けた『エスパー魔美』の高畑さんを扱いました。あの物語で興味深いのは、天才の高畑さんは、あくまでサポートの立場を崩さないという点です。... 続きを読む
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自分を大事にできなかったアバッキオと、夢を抱けたジョルノ〜自尊感... d:id:tyokorata
『あなた……覚悟して来てる人……ですよね。人を始末しようとするって事は逆に始末されるかもしれないという危険を常に覚悟して来ている人ってわけですよね…』 これは『ジョジョの奇妙な冒険第五部 黄金の体験』の冒頭のジョルノとブチャラティとの会話の抜粋です。これは脅しであると同時に、ブチャラティに対... 続きを読む
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村上隆氏を取り巻くオタクの嫉妬について - tyokorataの日記 d:id:tyokorata
痛いニュースなどで叩かれている村上隆さんとうまくコネクト出来たので、ちょっとあげます。 元々私は作品自体についての好悪は別として、海外に日本文化を発信できる稀有な人というスタンスで氏を評価していました。 芸術起業論作者: 村上隆出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2006/06メディア: 単... 続きを読む
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己の強さに思い上がった物語〜『ドラゴンボール』セル編 - tyokorata... d:id:tyokorata
海燕さんが『ドラゴンボール』と『ONE PIECE』が正反対の作品である理由。 - Something Orangeという良エントリを書いてくださったので、悟空の独善性を語った者が影響されてエントリを上げてみます。 海燕さんは、ヒーローが相手を救う行為は、相手の都合を考えなければ、下手をする... 続きを読む
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「ぬるい友情、無駄な努力、空しい勝利」と言い切った『めだかボック... d:id:tyokorata
昔、『バクマン』の原作者が漫画を描いたとされる『ラッキーマン』がありました。 その中で登場してきた、努力マン、友情マン、勝利マンの三人は、少年ジャンプの漫画の三大標語をこれでもかと皮肉ったキャラクターでした。 努力マンは頑固で「まじめ」で人の話を聞かない偏狭ぶりを示し、友情マンは懐柔と人脈... 続きを読む
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『けいおん!!』と『あずまんが大王』と卒業式について - tyokorata... d:id:tyokorata
間もなく『けいおん!!』が最終回を迎えようとしていますが、やはり卒業式で締めるのかなと予想されてます。 私のマイミクさんのコメントを見てると、「ボロ泣きだった」という感想が散見されますが、その前に流れている『遊びに行くよ』の方が明るくていいか、と思う私は、間違いなく闇の世界の住人です。 さ... 続きを読む
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よい子の心が壊れるとき - tyokorataの日記 d:id:tyokorata
良い子のこころが壊れるとき (こころライブラリーイラスト版)作者: 山登敬之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/05/29メディア: 単行本(ソフトカバー)クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る 今まで良い子や、真面目な人たちの病理を散々扱ってきましたが、この書籍が... 続きを読む
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真に受ける「まじめな」病―『幽々白書』の仙水のケースと『カイジ』... d:id:tyokorata
われわれの社会では「差別的で排他的な」行動というものは、表面上、建前上「あってはならないもの」として扱われています。 ですが、実社会では差別やいじめは横行しています。 そうすると、われわれのとる態度は二つです。 そうしたものを大半の人は「仕方ない」と割り切って社会になじむか、少数の人はそ... 続きを読む
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オタク男子はツンデレとヤンデレと男の娘に何を求めるのか - tyokora... d:id:tyokorata
『オタク成金』の中で、あかほり氏は「40人中本を読まないであろう35人」向けに、ハーレムものを作ったことを語られてました。 彼自身オタクであると自認していますが、そのあかほり氏が「女の子にもてたい」という思いが強かったから、ハーレムものという男にとって都合のよい物語を作りました。 そしてそ... 続きを読む
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ヤングアダルト向けのライトノベルはいつまで高校生活の夢を見続ける... d:id:tyokorata
私にはむかしから抱いている疑問がありました。それは、どうしてヤングアダルト向けのライトのベルはいつまで経っても高校生活を再現し続けるのだろうかと。 どうして大学生を主人公にしたライトノベルがほとんど無いのだろうか、中年を主人公にして少年が大人にあこがれる物語が無いのだろうかと。 大人への憧... 続きを読む