昭和56年当時のベンガラ(赤色顔料)製造工場の様子。 国土地理院空中写真より 原料の硫酸鉄を焼いて熱分解でベンガラを製造、 月産は最盛期で約500㌧だったという。 平成21年現在、 建物は、A・B・C の三棟のみ現存。(変電設備小屋を加えると四棟) Dは現存する沈殿漕のようなコンクリ建造物。 E一帯の建物はすべて解体撤去され空地となっている。 地元の方の話では、 当地では江戸期より個人規模でベンガラ製造がはじめられたが、 大正期に安佐町のベンガラ会社に買収され規模が拡大していった。 およそ20年前に工場移転となり、大部分の建物が解体されたが、 時折大型トラックが出入しているので、今は倉庫として使われている のではないか?、という。 稼動当時は、朝夕には鉄粉が舞い咳が出る、川や田んぼが真っ赤な ベンガラ色に染まるといった深刻な公害問題が続いていたようだ。 【ベンガラ】 「べにがら」「紅柄」「