切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 ご報告が遅くなりましたが、『東洋経済日報』4月19日号が発行されました。僕の月一連載「切手に見るソウルと韓国」は、今回は、平成から令和への御代がわりにあわせて、朝鮮半島で使われた元号についてご説明しましたが、その記事の中から、きょうはこの1点をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます) これは、“建陽元年”の漢城(ソウル)の消印が押された朝鮮王朝(李氏朝鮮)時代の切手です。 朝鮮半島の独自の元号としては、西暦391年、高句麗の広開土王が独自の年号として“永楽”を用いたのが最初とされています。 その後も三国時代の高句麗や新羅ではいくつかの独自年号が使われましたが、新羅では統一王朝となる直前の650年以降、唐の“永徽”が導入され