中国 清の時代に作られた版画と日本の浮世絵の関わりについて、国内外の研究者が初めて本格的な調査を進めた結果、構図や人物配置など多くの共通点が見つかり、中国版画と浮世絵が相互に影響を及ぼしていた可能性が高いことが分かりました。 その世界有数のコレクションが広島県廿日市市の「海の見える杜美術館」にあり、同じ時代に日本で作られていた浮世絵との関わりなどについて、国内外の専門家が研究会を設けて、初めて本格的な調査を進めてきました。 その結果、江戸時代の浮世絵師、喜多川歌麿や菊川英山らの作品と中国版画との間に、構図や人物配置など多くの共通点が見つかったということです。 さらに作品の制作年代を調べたところ、浮世絵に見られる多色刷りや空ずりといった技法は、中国版画で先に用いられていたことが分かり、浮世絵が成立する過程に中国版画の影響があったことがうかがえるとしています。 一方、明治時代初期に日本国内で時
「『満文大蔵経』とハーバード燕京図書館所蔵満洲語資料の読解」と題し、国内外から第一線で活躍する研究者を講師として招き、『満文大蔵経』とハーバード燕京図書館所蔵の満洲語文書資料および多言語文書の研究・整理状況の講演から実際の档案文書資料への解読などの取り組みに至るまで、集中的に研修する機会を提供します。 ★受講生の募集は締め切りましたが、各日14:20~17:00に開かれる研究発表および講演は公開しております。ご参加をご希望の方は羽田記念館までお問い合わせください。 [期間]2019年7月29日(月)~8月2日(金) 午前10:00~午後5:00 (連続5日間) [場所]京都大学大学院文学研究科附属羽田記念館 〒603-8832 京都市北区大宮南田尻町13 電話:075-491-6027 [講師] 承志(追手門学院大学基盤教育機構 教授), Matthew H. Sommer (蘇成捷)(ス
中国歴代王朝の統治体制は、元時代を除けば、ピラミッド型の上下関係が明確な封建色強く、書籍・出版に対しても何度か厳しい弾圧がありました。自国以外の史書を焼却させたり富国強兵と相反する儒家の書物を焼却させた焚書、民族問題に抵触したり体制に合わないと判断された書物の出版を禁じた禁書、乾隆期の中国全土に存する図書の全面審査、最近では文化人を批判・失脚させ、それまでに築かれた文化を一掃しようとした文化大革命などがありました。使用する文字に制限を加えた『避諱字(ひきじ)』という禁令が出された時もありました。この風習は、秦漢時代から始まると言われています。但し、その明確な痕跡を残している時代とそうでない時代とがあります。唐代、宋代と清代の康熙帝以後は盛んであったことが知られていますが、皇帝の本名には蒙古文字を用いた元代とその後を受けた明代の中期までは避諱の用例が少ないと言われています。『避諱(ひき)』と
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