砲弾からたちまち包丁が 包丁の刀身とするため、砲弾を焼き切る呉さん 「これはみんな、毛主席からの贈り物です」 開口一番、包丁づくりのベテラン職人、呉増棟さん(54)が仕事場に山と積まれた砲弾を指して言った。 ここは台湾支配地域で中国に最も近い金門島。どうも見学客が訪れるたび、同じ言葉で笑いをとっている疑いがあるが、たしかにウイットの利いた言い回しだ。ただし、そのウイットを理解するには、ある程度の予備知識がいる。 1958年、毛沢東の中国は金門島に集中的な砲撃を浴びせ、奪取を図った。着弾した砲弾は、44日間で実に47万9554発。当時子どもだった住民は「雨のように降り注いだ。サイレンが鳴るたびに防空壕に駆け込んだ」と振り返る。多数の死傷者を出しつつ、台湾側が金門を死守したが、砲撃合戦はその後ルーティンワークのようになり、70年代末まで続いた。 呉さんは島に無数に残る砲弾から、包丁をつくる。包
片倉佳史と片倉真理のウェブサイトへようこそ! より多くの方と台湾の魅力を分かち合いたいと思っています。 2023年12月に交通新聞社から新刊を出しました。 『鉄道の音を楽しむ〜音鉄という名の鉄道趣味』という一冊で、 耳で楽しむ鉄道趣味についてまとめています。 本書は交通新聞社新書シリーズの中の一冊で、 鉄道を取り巻くサウンドスケイプ(音風景)の分類や楽しみ方、 全国各地の音鉄スポットの紹介と録音テクニック、 そして、巻末には向谷実さんのインタビューや米屋こうじさんとの対談もあります。 amzn.to/3uQAJk0 また、累計11000部を突破した 【増補版 台北・歴史建築探訪〜日本が遺した建築遺産を歩く】 もおかげさまで評価をいただいております https://amzn.to/3rmOYeJ 私が運営する会員制オンラインサロン「片倉佳史の台湾漫遊術」は 現在は86名のメンバーとやりとりを
ご存じ台北の故宮所蔵の宝物は、北京の紫禁城にあった清朝皇帝の遺産を、日本軍や共産党の破壊からまもるために蒋介石が大陸から台湾に持ち出したものである。故宮の秘宝というと、玉でできた白菜や豚の角煮で有名であるが、ここは一つチベットの秘宝に注目してみよう。 清朝皇帝、とくに最盛期の乾隆帝は敬虔なチベット仏教徒であったため、故宮には宮廷内でもちいられていたチベット仏教関連の法具とかも所蔵されている。1994年にはチベット仏教をテーマにした『皇権と仏法』という展覧会も開催されており、同名のカタログはたぶんいまでもネットで買える。 また、今回副院長さんの話しによると、三年後にまた大規模なチベット関連の展覧会を行うそうだ。 私が今回故宮で閲覧を楽しみにしていたのは康煕8年につくられたチベット大蔵経(通称龍蔵)と、ダライラマ五世の時代の豪華宝石マンダラである。 我々は24日の午前に故宮に到着した。タクシー
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