「島原大変肥後迷惑」の新史料発見 1792年の大災害 被災前後の熊本、生々しく 松井家文書から5点 熊本日日新聞 | 2023年5月17日 07:58 飽田郡五町手永に派遣された松井家家臣の報告書の写し。千金甲村などで全戸が流失し、小島町の各寺には多くの死体が集められていたことが記録されている(熊本大付属図書館所蔵) 1792(寛政4)年4月1日に起きた「島原大変肥後迷惑」の生々しい被害状況などを記録した新史料5点が、細川家筆頭家老の松井家文書から見つかった。熊本大永青文庫研究センターの今村直樹准教授が松井家文書約3万6千点を調査する中で確認。被害状況を確認するため、被災地に派遣された松井家家臣の報告書などで、被災直後の様子や人々の対応がうかがえる。 うち3点は、飽田郡五町手永(現在の熊本市西区河内町周辺)などに派遣された松井家家臣の報告書(写しを含む)。これらによると、千金甲村や潟村では