ウチの家業は普通の人が休む時が繁忙期となる。たとえば大晦日は毎年必ず満室となる。今年の年末年始は曜日の並びが良くて、大晦日を挟んだ前後に例年になく客が続いた。客が続くということは私の休息がなくなるということでもある。この不景気のご時世に贅沢な話ではあるのだが、12月12日に娘が生まれて以来、ほとんど休息らしい休息が、嫁の実家に一泊させてもらったりもしたのでまるっきりなかったわけでもないが(余計なことだがその後老母からは嫁の実家に泊まるなと要らん節介が毎回ある。まったくもって大きなお世話だ。)、年末年始前に一度休暇をとっておきたかったし嫁からもとった方がいいと薦められていたんだが、我が老母様は私を休息させるのが生理的に耐えられないお方であり、ムダで煩雑な指令が絶え間なく下され、労働を絶え間なく課せられ、よって休息なく年末年始のプチ繁忙期に突入した。 ところでウチの仕事は、仕事の内容そのものは