3月10 被爆直後に撮られた、防空壕の「ラッキー・ガール」は、まったくの創作写真だった カテゴリ:被爆のこと・遺構・建造物 私がまだ幼い時に、この写真を見た印象は、「防空壕に入っていて、よかったぁ!・・と嬉しいんだね」というものでした。でも、やっぱりこの写真は数ある被爆写真の中では、それ以上の印象の無い写真でしかありませんでした。 この写真は、当時西部軍報道部カメラマンであった山端 庸介氏によって、原爆被爆の翌日1945年8月10日朝に撮られたもので、アメリカの雑誌「ライフ」にて、「ラッキー・ガール」というキャプション付きで掲載されたものです。 山端氏もこの写真について、 『中町天主堂付近の、自宅前道路に作った防空壕に避難して助かった少女。原爆の印象は強烈な閃光と凄まじい爆風の音であった。それよりも助かったよろこびの方が強く、撮影する私に元気に話しかけてきた。』と説明を加えていました。 し
気になった記事があれば、Twitterボタンで拡散宜しく。 感想やご意見など、何かあればTwitter https://twitter.com/irakusa まで 放射能被害、被曝被害に悩む親御さんの一人でも多くの方に読んで頂きたい。 大勢の人が無関心だから、だから放射能は無害なの? 皆が逃げないから、「私も」。 それで・・・いいの? 2012年10月29日の烏賀陽弘道さんのTwitterより。 政府、マスコミが「低線量被曝は健康に害を与えない」「それに沿った行動をしないには科学的事実を理解してない」といくら説いても「我が子に万一のことがあっては」という親の行動を変えることはできないのです。>>「原発難民」 烏賀陽 弘道 学者が「フクシマの低線量被曝では小児甲状腺がんの発生は心配しなくてよい」というような言説に注意してください。彼は「その他の病気は専門外なので知らないけど」という前提を省
自分の世代(1962年生まれ)が、日本映画と最初に出会ったのは、ゴジラ映画だったはずだ。筆者は、池袋や浅草の名画座で東宝の特撮映画一挙上映を追ううちに、黒澤明一挙上映へと手を伸ばした。だから、映画の観方がものすごく歪んでいる。 たとえば「音響・三繩一郎」みたいにゴジラ映画でおなじみのスタッフ名や、大村千吉などの東宝の大部屋俳優の顔を見つけて喜んだりする。怪獣少年にとっては、志村喬はどんな役を演じても古生物学者の山根博士であり、根岸明美は『キングコング対ゴジラ』でヤシの実ブラで踊っていたファロ島のお姉さんであり続ける。 だから『生きものの記録』(55年)を観た時は、もうゴジラ映画と印象がごっちゃになってしょうがなかった。何しろオープニングクレジットの音楽からして、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』のオープニングと同じテルミンみたいなホワホワ音なんだから。 志村喬は歯医者で、家庭裁
昔土曜日に子どもがミュンヘン補習校へかよい、私が送り迎いをしていた頃のことである。補習校図書館で授業が終わるのを待っていた私は一番上の棚にある「日本の原爆文学」・全15巻に好奇心をひかれて、その何巻かを手にとって読むようになった。 ■徹底的に抗戦する ある日、私は第15巻「評論・エッセイ」で長岡弘芳の「原爆文学と戦後ナショナリズム」のなかで著者が引用している次の一節を読んで仰天する。 《、、、突然誰か発狂したのではないかと思われるほど大きな声で「このまま敗けられるものか」と怒鳴った。それに続いて矢つぎばやに「今さら敗けるとは卑怯だ」「人をだますにもほどがある」「何のために今まで辛抱したか」「これで死んだものが成仏できるか」いろんな表現で鬱憤が炸裂する。病院は上も下も喧々囂々全く処置なき興奮状態に陥った。日ごろ平和論者であった者も、戦争に厭ききっていた者も、すべて被爆この方俄然豹変して徹底的
米国の原爆投下、日本の敗戦から間もなく六十年を迎える。 被爆者たちは、あの体験を二度と繰り返してはならないと、世界平和と核兵器廃絶を訴えてきた。しかし地球を幾たびも死滅させるだけの核兵器が現に存在し続ける。 一方、忌まわしい記憶を封印したまま暮らす被爆者がいかに多いかも、私たちは知っている。 その被爆者に、老いが忍び寄る。 私たちは「あの日」の体験をきちんと受け止めただろうか。被爆者の記憶を語り継いでいくことができるだろうか。原爆をその威力としてではなく、人間にもたらした悲惨さとして、将来に伝えられるだろうか。 次代を担う若者たちが、半世紀ほどの年齢差を超えて被爆者に向き合う。その半生を聞く。被爆者が発する「未来への伝言」に耳を傾ける。そんな対話を、これから始める。 1.グラウンド・ゼロ - 炸裂の瞬間 消えた町 ●爆心地復元プロジェクト(04.11.28) 2.電
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