「なぜ絶版本は電子書籍になりにくいのか?」 このエントリーに色々追加した内容がkindle本になりました(というか、2013年3月からなりつつあるところ)。 2011年から2013年までの間に進んだ変化なども盛り込んで進化した内容に! でもなんか、言ってることは前とあんまり変わんねえ!という気もするような。 それだけ電子書籍を巡る状況ってのは、停滞してるのだろうか? いや! というわけで、解決策なんかも示していく方針です。 第一巻、99円です。ちょっとお試しを。 なぜ絶版本は電子書籍になりにくいのか?(Kindle本) \99 加藤一(AZUKI)著 今週は電子書籍シンポ週間(主にTwitterで)。 「絶版になった旧刊こそ、電子書籍にしてほしい」 これは電子書籍にもっとも大きく期待されるところで、旧刊蔵書を電子書籍化できたらどんなにか……というのは深く深く賛同する。 一方で、旧刊は電子書
「これから先、紙の本を買うことはないと思います。最近は読みそうもない本もついネット上で買ってしまい、電子本棚に並べています」 米国東海岸バージニア州に住む30代女性のシェロッドさんは「アイパッド(iPad)はもう手放せない」と言い切る。 紙と電子書籍の売り上げが逆転したアマゾン 英語版アマゾンの書籍売り上げは、すでに紙の本と電子書籍が逆転した。昨年7月、ハードカバー(単行本)部門で、電子書籍の販売数が紙を抜いた。今年に入り、比較的安価なペーパーバック(文庫本)部門でも同じ現象が起きた。 アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は今年5月、「消費者は今、紙の本より電子書籍の方を選択するようになりました。以前から『いずれはこの日が来る』という希望を抱いていましたが、こんなに早く望みが叶うとは思っていませんでした」と述べ、電子書籍の急伸スピードに驚きを隠さない。 それだけではない。201
中国ナンバー1の検索サイト百度(Baidu)が新しくリリースした動画共有サービスならぬ文書共有サービス「百度文庫」がちょっとどころでなくマズい。それは下の写真を見ればわかる。 1Q84にPDFアイコン 史上最強日本史なるファイル Amazon中国で「史上最強日本史」。要は商用本がアップされちゃっているのだ 百度文庫は名前から見ると、Googleブックスの対抗馬のように思えるが違う。百度文庫では優酷(Youku)などの中国の動画共有サイトで海賊版の動画がアップされるように、著作権的に問題ない文書と明らかに著作権的に問題のある文書がごっちゃにアップされ、かつ海賊版を容易に見つけることができるのだ。 百度文庫では、中国語の書籍の海賊版が配信されるだけでなく、日本を含む海外の人気書籍も、中国で正規に販売される翻訳版の書籍も、ここでアップされる。その対処としては、動画や音楽のように訴えるしか
電子書籍戦争が続く中国。数多のサービスがある中でも、今、最も注目を集めているのが検索エンジン最大手・百度が展開する「百度文庫」。ユーザーがアップした電子書籍を検索、閲覧、ダウンロードできるというサービスだが、海賊版の宝庫。「ウェブやP2Pソフトで海賊版書籍を捜すのはだるい」というユーザーでも、お気軽お手軽に海賊版電子書籍を入手できるという仕組みだ。 *百度文庫のトップページ。 海外IT事情に詳しいライターの山谷剛史さんが百度文庫に関する記事を発表しているので、興味ある方はぜひ。なんと日本語の書籍まで出回っているというから驚きだ。 百度よ、これはマズいんじゃないか? - 中国リアルIT事情 日本のベストセラーも海賊版で読み放題になる恐れ 脅威の電子書籍ビジネスモデルが中国で増殖中(ダイヤモンド・オンライン) 今回はその百度文庫でなんと逮捕者が出たという話。ただし、罪状は知的所有権侵害ではない
本をそのまま送ると裁断機でバラバラにした後、スキャンしてPDFデータなどに変換してくれるという、電子書籍時代が始まっているにもかかわらず既存の出版社がノロノロしているその間隙を縫うかのようなタイミングで出現したサービス、それが「BOOKSCAN」です。その舞台裏がどうなっているのかを実際に行って取材してきました。 結論から言うと、2010年4月の設立から約7ヶ月が経過、その間に新規参入業者が山ほど出現しましたが、「BOOKSCAN」はさらなる劇的な進化を遂げて差別化に成功しており、最初の頃からは考えられないレベルに到達していました。正直、わずか7ヶ月でここまでできるのだという意味では、まるで海外のスタートアップ企業のようなスピード感と、アイディアを形にする確かな技術力を感じます。 戦慄すべきその恐るべき舞台裏の中身は以下から。BOOKSCAN(ブックスキャン) 低価格・書籍スキャンサービス
http://www.apple.com/jp/ipad/ ↑apple「iPad」公式 ついに噂のiPadの全貌が公開されて、ネットもマスコミも上を下への大騒ぎであります。ここに来て、すでに報道されているアマゾンのKindleをはじめ「電子出版」を普及させるための役者(インフラとデバイス)が出揃った感があります。日本ではまだ普及以前の段階ですが、昨今の出版不況を脱出するための突破口は、もはや電子出版しかないというのは、衆目の一致するところではないでしょうか。 さて、かねてから電子出版による「個人出版支援」に力を入れているアマゾンやアップル、ソニー(の米国法人)といった企業は、自社と出版契約を結んだ著者に対して、「印税35%を支払うぞ、いやうちは50%支払う、それならうちは70%だ」という具合に、「印税率競争」をヒートアップさせて著者を引き込もうとしています。日本では印税率は通常8~10%
前の記事 不死身の駿足「ゴキブリ型ロボット」(動画) 「YouTubeの帯域利用料はゼロ」:ネットワーク構造の変化で 次の記事 出版業界を救うのはApple?:全く新しいコンテンツ体験が可能に 2009年10月19日 Brian X. Chen 米Apple社は10月15日(米国時間)、『App Store』ポリシーについて、小さいが重要な改正を行なった。無料の『iPhone』アプリケーション内でもコンテンツを販売できるようにしたのだ。 この動きはアプリ開発者たちに好影響を与えるが、出版業界などの、コンテンツを販売する業界全体も好影響を受けるだろう。また、Apple社が待望のタッチスクリーン・タブレット機を発売すれば、こういった業界はさらに大きな利益を得られる可能性がある。 例えば、サンプルとして1つの号を提供し、後にそれに続く号を購入できるような、無料の雑誌アプリケーションを思い描いてみ
米アマゾン(Amazon)が広告付きの電子書籍を画策しているようだ。 MediaPostによると,Amazonが広告付き電子書籍の特許を出願していたが,同社の特許“ON-DEMAND GENERATING E-BOOK CONTENT WITH ADVERTISING “がこのほど米国特許商標庁から発行された。 また同社からは,INCORPORATING ADVERTISING IN ON-DEMAND GENERATED CONTENT の特許も出ている。オンデマンド印刷コンテンツ(書籍)への広告組み込みも検討しているのだろう。 Amazonとしては,Kindle向け電子書籍を本格離陸させていくために,できる限り安く電子書籍を提供していきたい。紙の書籍よりもグンと安く電子書籍が購入でき,それも思い立った時に無線ですぐに入手できれば,Kindleで書籍を読もうとする人が増えるはず。 たとえ
瀧口範子(ジャーナリスト) 【第32回】 2009年02月10日 損しても最後に笑うのはアマゾン? 新型電子書籍端末「キンドル2」の正体 「アマゾンがキンドル2を発表」――。 2月9日のアメリカのビジネス・メディアは、この話題でもちきりになった。最初のバージョンからデザインがグッとおしゃれになり、さらに軽量かつ小型化。厚みはiPhoneの上を行く0.36インチ(0.91センチ)ながら、スクリーンは明瞭になった。ダウンロードできる書籍数も4倍近くの23万冊に増え、ページ繰りも素早い。発売予定は2月24日。 だが、今回の発表のポイントはそんなおしゃれなデバイスにあるのではない。ここでCEO(最高経営責任者)のジェフ・ベゾスが言及したある小さなせりふが、アマゾンのこれからのビジネスモデルをくっきりと浮かび上がらせたのだ。それは、書籍と雑誌メディアの未来のエコシステムの中核にアマゾンが陣取る
個人差はあるとおもうけど、なるほどです。 以前「リブリエ vs Kindle eBookの王者はどっち?」でも紹介したソニーの電子書籍リーダー端末「LIBRIe」を去年のクリスマスに妻にプレゼントしました。一方アマゾンから発売された「キンドル(Kindle)」について、妻は醜いと評価してます。こういう何時間も見つめるガジェットは、デザイン性が大切ってことですね。 プレゼントしてから、たまに妻と電子書籍リーダーについて話すのですが、経験に基づいた彼女の感想はGOODでした。自分でも思ってもないものを恋しく思うことを発見したようです。本物の本にあって、電子書籍リーダーに無いもの。 それは、本の香りでもなく、質感でもなく、ページをめくる感覚でもありませんでした。もちろん、多少はあったらいいなーと思うけれど許容範囲。それとは比にならないぐらい、恋しく思ってしまったものがあったそうです。なんと、本の
2008年08月30日23:35 カテゴリ出版業界再販制度・特殊指定 日本の電子書籍は終わったのか、まだ始まってもいないのか タイトルが先に思いついたけど内容がまとまらない… 先月、電子書籍について対照的ともいえる二つの報道がありました。 電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退(7/1 ITmedia) 松下は、電子書籍専用モノクロ端末「ΣBook」を2004年に3万7900円で、カラー端末「Words Gear」を2006年に4万1790円(直販サイト価格)で発売したが、ΣBookは数千台程度、Words Gearは約2400台しか売れなかった。Words Gearは当初、初年度1万台程度の出荷を見込んでいたというが「専用端末の大きさや重さがユーザーに受け入れていただけなかったのだろう」と同社広報担当者は話す。 Words Gearの生産は今年3月に終了。両端末とPC向けの電子書
先日、地下鉄に乗っていたときに、目の前の初老の男性がニンテンドーDSで本(電子ブック)を読んでいるのを目撃して、ちょっと衝撃を受けた。そういう時代になったのか、と思ったし、かねてiPhoneやそれに類するデバイスで文章を読むことについての可能性を考えていたところだったので、この男性の姿に、電子ブックリーダーの可能性を見た気がしたのだ。 ただ、ここで言う電子ブックリーダーとは、主にiPhoneなどにアプリとして付加されるソフトのことで、ハードとしてのリーダー専用機の将来性については、日本市場に関する限り、私は懐疑的だ。日本メーカーによる電子ブックリーダーは、静かに市場から消えてしまった。ただし一方で、アメリカではAmazonの電子ブックリーダー”Kindle”が好調らしい。 この対照的な動きの理由は、一つにはkindleに通信機能がついていて、日本製の電子ブックリーダーのようにPCやメモリー
松下とソニーの撤退を受けて、ネットではにわかに電子書籍ブームが起こっているようなので乗っかってみる。代表的なのはこの辺りか。 ASCII.jp - トップ ソニー・パナの電子書籍端末が失敗したのは大手家電メーカー故の宿命か!? - キャズムを超えろ! 電子書籍専用端末の明日はどっちだ? - ほわいそーしりあす::ヴァンガードメモ帳 この辺りの議論は、電子書籍専用端末に関しては概ね頷ける面はあるし、反論などできそうもない。ただし、皆さんそろってある重要なものの存在を忘れているような気がするのも確か。 ある存在というのは電子辞書だ。辞書は書籍であり、書籍を電子化したものが電子書籍というのであれば、辞書を電子化した電子辞書は、私から見れば電子書籍以外のなにものでもない。そして、電子辞書に目を向けてみれば、国内市場だけでも500億円の巨大市場となっているわけであり、電子書籍は衰退するどころか、発展
誰もが半ば予想していたことかもしれませんが、ソニーと松下が電子書籍事業からの撤退を決めたそうです: ■ 電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退 (ITmedia News) 利用するにはネット+専用の端末が必要で、端末の価格は決して安くなく、さらに流通している電子書籍の数には限りがある……となれば、成功する方がおかしいというもの。ただし記事でも指摘されている通り、携帯電話向け電子書籍市場が成長しているそうですから、電子書籍という分野に魅力がないわけではないでしょう。他にもニンテンドーDSやPSP等で読める電子書籍/コミックも増えていますし、端末の問題はいずれクリアされると思います。 それではどんな場面から電子書籍が一般化していくのか。先日、こんな記事が目に留まりました: ■ University Presses Start to Sell Via Kindle (Inside Hi
久々に更新。はてブに書ききれなかったので。とりあえず↓ http://blogmag.ascii.jp/kodera/2008/07/02124533.html 電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退 - ITmedia NEWS 最強読書生活のサイトにも残念なお知らせが掲示されてたりする訳です。 コデラノブログさんで言及されている事については、頷ける部分もあるし、いやそれは違くね?と思う部分もあったりするけれど、それはさて置いて。 例えば青空文庫のHTMLファイルがそのままつっこめたり、PDFの表示能力がそこそこ高かったりすれば、別の方面からの需要も期待できただろう。学生や研究者などは、論文をPDFで読まなければならないことも多い。そういう大量の文章リーダーとして、PCではなく軽量、そしてフォントが綺麗という専用端末は、需要があったはずだ。 ここですよね。要は電子書籍端末ってもの
松下電器産業とソニーがそれぞれ、専用端末を使った電子書籍から事実上撤退することが分かった。ソニーは昨年、松下は今年3月までに端末生産を打ち切り、書籍ダウンロードサイトは今年度中に閉鎖する。一方、携帯電話向けの書籍配信サイトは継続する。 国内メーカーは2003年ごろから電子書籍市場に本格参入したが、専用端末やコンテンツの価格が高すぎたり、利用できる書籍数が少なすぎるといった問題が改善されず、普及が進まなかった。その間に携帯電話向け電子書籍市場が成長。専用端末の“居場所”がなくなっていた。 松下は、電子書籍専用モノクロ端末「ΣBook」を2004年に3万7900円で、カラー端末「Words Gear」を2006年に4万1790円(直販サイト価格)で発売したが、ΣBookは数千台程度、Words Gearは約2400台しか売れなかった。Words Gearは当初、初年度1万台程度の出荷を見込んで
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